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微妙な階調の差も再現するsRGB比95%ディスプレー

「DAIV」のノート1台で、理想のクリエイティブ環境を丸ごと手に入れた

文●山口優、編集●鈴木誠史/ASCII

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「デスクトップ級」のパフォーマンスに偽りなし!

 デスクトップ用CPUのCore i7-6700Kを搭載するDAIV-NG5600H1だが、実際のところ性能はデスクトップと同等なのだろうか? 同じCore i7-6700Kを搭載したデスクトップPCを用意し、パフォーマンスを比較してみることにした。

DAIV-NG5600H1比較用デスクトップPC
CPUCore i7-6700K
(4.0GHz/最大4.20GHz)
グラフィックスGeForce GTX 965MGeForce GTX 960
メモリー32GB8GB
ストレージ240GB SSD×2(RAID 0)1TB HDD
OSWindows 10 Home(64bit)

 まず、CINEBENCH R15で両機のCPUパフォーマンスをチェックしてみることにした。結果は、DAIV-NG5600H1が874cb、比較機が879cbとほぼ同じスコア。これなら「デスクトップに引けを取らない性能」と言えそうだ。

 次に、実際に写真の現像や編集で差が出るかを見るため、Lightroomで29枚のRAWデータを一括して現像してみたところ、DAIV-NG5600H1は47.4秒で現像が完了した。比較機よりも10秒以上速い。

LightroomでRAW画像を開いたところ

 メモリー容量とストレージの性能差があるため参考程度に結果を見てほしいが、RAWで撮影することの多いユーザーの場合、生産効率という観点からもDAIV-NG5600H1を使うメリットは大きいだろう。なおストレージの性能を「CrystalDiskMark」でチェックしたところ、シーケンシャルリードは毎秒800MBを大幅に超えた。

CrystalDiskMarkの結果。快適に作業するためには、データ読み書きの速さも重要だ

 続いては、CPUとグラフィックスが作業にもたらす影響を見てみよう。Photoshopの環境設定で「グラフィックプロセッサーを使用」をオンにして、アンシャープマスクやぼかし、押し出しなどの複数のフィルタをバッチ処理してみた。Lightroomでの現像ほど差は出ないものの、比較機よりも速く41.16秒で処理できた。

安心して長く使えるハイスペックノート

 ここまで見てきたように、DAIV-NG5600H1は高品質なディスプレーとハイエンドデスクトップPCに迫る性能を持ったノートPCである。しかもUSB 3.1 Type-C端子やHDMI 2.0端子といった次世代インターフェースをいち早く搭載しているため、将来にわたって長く使える安心感もある。

 あえて弱点を探せば、本体サイズの大きさと、バッテリー駆動時間が短めであることくらいだろう。「BBench」を使って駆動時間を計測したところ、省電力プランで3時間38分の駆動が可能だった。電源のないところで使用するには心もとないが、ときどき部屋を移動して使うくらいなら問題ない。DAIVの用途を考えれば、3時間38分は十分なレベルではないだろうか。

 クリエイティブ作業のための環境を丸ごと手に入れられることを考えれば、26万9784円(税込)という価格もリーズナブルに感じられる。さらにワンランク上を目指す人には、64GBメモリーと、2基の512GB M.2 SSD(PCIe x4接続)をRAID 0で搭載したモデル「DAIV-NG5600U1」もある。

 こちらは37万7784円(税込)と価格もヘビー級だが、より高いパフォーマンスが求められる映像編集の現場などでは、価格以上の働きをしてくれるに違いない。クリエイターやハイアマチュア、プロカメラマン、とにかくパワフルなマシンがほしいユーザーは、合わせてチェックしてみてほしい。

色再現性の高いディスプレーを搭載するDAIV-NG5600H1。クリエイティブ作業にもってこいのハイパフォーマンスマシンだ

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