男子力企画第二弾!
最強の彼女インスタンス化ロボット掃除機「ルンバ980」!
気が向くと連載を再開する、某人気連載マンガのような男子力企画(前回はこちら)。今回オススメするのは、男の欲望をカキたてる最も男子力の高いロボット掃除機「ルンバ980」(アイロボット製)だ。何が凄いって、俺がルンバ980になりたいぐらいスゲェ!
これまでのルンバは(従来式の800番台も併売)、タイトーの「アルカノイド」や任天堂の「ブロック崩し」(要RFコンバーター)のように、部屋の壁にぶち当たると進路を変えるランダムに走行をしていた。正確に言うと、計算に基づいて進路決定するためランダムじゃないんだが、話し出すと長くなるのでまた今度!
ランダム走行
言うなればルンバは、ランダム走行の代名詞でもあった。
が! ルンバ980になって急に進路変換。人間と同じようにコの字に走行する矩形走行に切り替えたのだ。これには業界騒然! だって今までロリだった編集のスピーディー末岡が突然「俺今日から熟女マニアになるっス!」って宣言したようなモノなのだ(編集部注:あくまでも例え話です)。
ロボット掃除機のトレンドは矩形→ランダム走行
あえてルンバがランダム→矩形に挑む青い目のサムライ!
通常のロボット掃除機は、車輪の回転を検出し、走行距離から位置を割り出している。また自分の向いている方向は、ジャイロ(方向検出)センサーによって把握している。
しかし、これらのセンサーは価格も安く実装もしやすいが、精度がいまいち。いい例がスマートフォンで傾きを調べるアプリだ。試してみるとすぐわかるが、分解能は1度単位。それ以下は検出できないのだ。矩形走行は何度も往復するので、小さな誤差が蓄積されて大きな誤差となり、やがてあらぬ方向を向くことになる。
距離センサーもしかり。段差や電源コードを乗り越えたとき、障害物にぶつかったときなどアチコチで誤差が発生してしまう。
一般的なロボット掃除機のほとんどがランダム走行するのは、こういうワケなのだ。矩形で合理的かつ短時間で掃除するより、時間をかけてもランダム走行してやり残しを減らしたほうがいい。ロボットにとって合理的な方法と、人間にとって合理的な方法は違う。
かつてT社は矩形走行するロボット掃除機を出していたが、今はそれがなかったかのようにランダム走行するぐらいなのだ。かつて筆者は「どのロボット掃除機を選べばいい?」と聞かれたときに、「矩形走行するのを買わなければ大丈夫」なんて答えていたぐらいだ。
しかし、ルンバはあえて矩形走行の980を出してきた。しかもアメリカ人CEO独特のドヤ顔で、パワーポイントのでかいスライドの前壇上からプレゼンするCEO(笑)。どこからその自信は来るんだ!? 俺にも分けろ! ハッタリかと思ったのだが、実際ルンバ980を使うとパネェ。
矩形走行のロボット掃除機だと「絶対」というほど残る線状(多くはデルタ型)のやり残しがない! 黒船のドヤ顔は伊達じゃねー! そう、ルンバ980最大の特徴は、自分の位置と方向の把握が、とんでもなく正確ということにある。
掃除実験 その1
こうして掃除した結果は、次のとおりだ。
(次ページでは、「ルンバ980のメカニズムを検証!」)