タイトルに惹かれて買ったけど3ページで読むのやめるような本、実際にあるからしかたない
米Amazon、「読まれたページ分だけ」印税をKindle自費出版 作者に支払い
2015年06月22日 15時32分更新
米Amazonは電子出版Kindle Direct Publishing(ダイレクト・パブリッシング)において、読者が読んだページ分のロイヤリティを著者に支払う新プログラムを7月1日より開始する。
Kindle Direct Publishingはいわばアマゾン直営の電子自費出版にあたるもので、日本でも「Kindle ダイレクト・パブリッシング」として展開しており、誰でも本を書いてKindleで読めるように公開(販売)できる。新たに導入されるプログラムはそのうちKindle UnlimitedとKindle Owners' Lending Libraryで読まれた本に適用される。
Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド、KU)は昨年より開始されたプログラムで、月間10ドル支払えば電子書籍が読み放題となる(日本ではサービスされていない)。Kindle Owners' Lending Libraryは日本ではKindleオーナーライブラリーとして提供されており、Amazonプライム会員なら月に1冊を無料で読むことができるもの。いずれもすべての書籍が対象ではないものの、数十万タイトルが登録されている。
新プログラムはこれらで読まれた本のうち、何ページまで読まれたかをAmazonが把握、電子書籍の売上で本1冊分のロイヤリティを支払うのではなく、総ページ数のうちから読まれたページ数ぶんだけ著者に支払う。また、Kindle Direct Publishingでも通常の販売方法を選ぶことが可能で、その際にはもちろん適用されない。
著作者や出版社にとっては売上が減るわけだが、表紙やタイトルの話題性などで売れる割には内容がないような書籍を減らすことができるのはないかと思われる。