LTE SIMフリータブレット4番勝負(1) サイズ・重量比較
それではまず、各モデルのサイズ・重量から比較していこう。
筐体サイズ・重量比較 | |
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Surface 3 | およそ幅267×奥行き187×高さ8.7mm/およそ622g |
Venue 11 Pro 7000 | およそ幅279.8×奥行き176.4mm×高さ10.75/およそ757.3g |
YOGA Tablet 2 | およそ幅255×奥行き183×高さ7.2mm/およそ629g |
TransBook T100TAL | およそ幅263×奥行き171×高さ10.5mm/およそ580g |
Surface 3とVenue 11 Pro 7000が10.8型ディスプレー、YOGA Tablet 2とTransBook T100TALが10.1型ディスプレーを搭載しているが、大きく目立つのはVenue 11 Pro 7000の大きさと重量だろうか。特に重量は750gを超えるなど、タブレットとしてはやや重い印象だ。
Surface 3は画面のアスペクト比が3:2と独特なため、奥行きがやや大きく見えるものの、基本的にはコンパクトにまとまっている。どの製品もキーボードドックを接続すると1kg前後の重量になるが、モバイル端末として持ち運ぶ分には問題ない重さだろう。
LTE SIMフリータブレット4番勝負(2) LTE対応バンド比較
次にSIMフリータブレットの肝とも言える、LTEの対応バンドの比較結果を見てみよう。
LTE対応バンド比較 | |
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Surface 3 | LTE Bands/1、3、8 |
Venue 11 Pro 7000 | LTE Bands/1-5、7、8、13、17、18、19、20 |
YOGA Tablet 2 | LTE Bands/1、3、5、8、19 |
TransBook T100TAL | LTE Bands/1、11、18、19、21 |
一目見て分かるのは、Surface 3の対応バンドの少なさだろう。ハードウェアとしてはバンド7、20にも対応しているのだが、国内で利用しているキャリアがないため、販売元となるソフトバンクモバイルおよびワイモバイルがサポートしている周波数帯でしか技術基準適合証明(技適)が取得されていない。問題はドコモとauが使用している800MHz帯、いわゆるプラチナバンドと呼ばれるバンド19、18に非対応な点。2大キャリアのSIMでLTEの恩恵を十分に受けられない上、格安SIMに多いドコモ系MVNOでも相応の速度が出ないことが予想される。LTE SIMフリー端末だからと言って、どのSIMと組み合わせてもいいわけではないのだ。
そのほかのタブレットだと、Venue 11 Pro 7000はどのSIMを差しても問題なく、YOGA Tablet 2はauの800MHz帯であるバンド18、TransBook T100TALはワイモバイルおよびソフトバンクモバイルのプラチナバンドであるバンド8に対応していない。SIMフリータブレットを購入する場合、こうした対応バンドにも気を付けるべきだろう。
LTE SIMフリータブレット4番勝負(3) 性能比較
性能比較の結果は以下の通り。
性能比較 | ||||
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マシン/スペック | CPU | メモリー | ストレージ | ディスプレー |
Surface 3 | Atom x7-Z8700(1.6GHz) | 4GB | 128GB SSD | 10.8型(1920×1280ドット)、アスペクト比3:2、マルチタッチ対応 |
Venue 11 Pro 7000 | Core M-5Y10a(800MHz) | 4GB | 128GB SSD | 10.8型(1920×1080ドット)、マルチタッチ対応 |
YOGA Tablet 2 | Atom Z3745(1.33GHz) | 2GB | 32GB SSD | 10.1型(1920×1200ドット)、マルチタッチ対応 |
TransBook T100TAL | Atom Z3745(1.33GHz) | 2GB | 32GB SSD | 10.1型(1366×768ドット)、マルチタッチ対応 |
Surface 3とVenue 11 7000、YOGA Tablet 2とTransBook T100TALがそれぞれ似通ったスペックとなっている。Surface 3はVenue 11 Pro 7000に比べると画面解像度が高く、Officeもプリインストールしている点が有利だ。
YOGA Tablet 2とTransBook T100TALでは、TransBook T100TALの画面解像度がHD(1366×768ドット)と低いのがやや気にかかるところだ。YOGA Tablet 2はOffice Home&Business 2013も搭載しているため、機能だけを評価するのであればYOGA Tablet 2に軍配が上がるだろう。
LTE SIMフリータブレット4番勝負(4) 価格比較
ここまで4モデルを紹介してきたが、価格は以下の通りだ。
価格比較 | |
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Surface 3 | 9万9144円 |
Venue 11 Pro 7000 | 9万3980円(税抜・配送料込み) |
YOGA Tablet 2 | 5万9184円 |
TransBook T100TAL | 6万5000円前後 |
性能比較で似通ったスペックを見せた製品は、やはり価格も近くなっている。Surface 3とVenue 11 Pro 7000はほぼ同じ価格帯になり、モバイルとしては性能的にも十分。Surface 3はOfficeを標準付属している、Venue 11 Pro 7000はLTE対応バンドが豊富というそれぞれのメリットがあるので、迷ったら自分の用途に合致するほうを選ぶといいだろう。
TransBook T100TALの価格がYoga Tablet 2よりも若干高めなのは、キーボードが標準付属するためだろう。キーボードを使いたい場合、他の3製品はオプションとして購入する必要があるため、ここで示した価格よりも割高になってしまう。その点ではTransBook T100TALにはお得感があると言える。
Surface 3は魅力ある端末だが、対応バンドの少なさが痛い
Surface 3はモバイルのタブレットPCとして十分な性能を持っているものの、LTE SIMフリー端末として見た場合、やはり対応バンドの少なさが大きな弱点になってしまっている印象を拭えない。期待していたユーザーも多いだろうし、この点は本当に惜しいと思う。
Wi-Fiモデルの一般販売が果たしてあるのかどうかも気になってくるところだが、続報を待ちたい。