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「AKIRA」や「TRON」のバイクを作りたかった!

これは金田バイクか!? 未来的な電動バイク「zecOO」が888万円で発売に!

2015年03月26日 19時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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金田のバイクがついに現実化!?
超カッコイイ電動バイク「zecOO」が発売に!

 大友克洋の「AKIRA」といえば、主人公・金田正太郎が乗る電動バイクがカッコ良すぎて当時のチビッ子だけでなく、大人も憧れたものだった。映画版が1988年に公開されて以来、数々のレプリカが作成されてきたが、実用できるものは少なかった。

 しかし、2015年。ついにあの“金田のバイク”で公道を走れるようになりそうだ。2011年に発表され話題を呼んだ電動バイク「zecOO」が4年の時を経ていよいよ発売される。デザインは元トヨタのカーデザイナーで現・ゼクー・モータースCEOの根津孝太氏、車体制作はバイクショップのオートスタッフ末広が担当し、電気系統はエンジニアのエリック・ウー氏が手がけている。

デザインはお約束のアンベールで公開

左からゼクー・モータースCEOの根津孝太氏、オートスタッフ末広社長の中村正樹氏、電気系統を担当したエンジニア、エリック・ウー氏

 このzecOO、フォルムも唯一無二といった感じだが、家庭用電源100Vで充電できる(満充電8時間)というお手軽さも魅力的。生産台数は50台だが、最初の1台は会社で保管するとのことで、49台を販売するとのこと。車両価格は888万円(税抜)だ。

 「最初のきっかけはやはり“金田のバイク”や“TRONのバイク”みたいなのを作ってみたいという想いからでした。2011年に試作機はすぐにできたんですが、そこから販売できるレベルまで持っていくのが苦難の連続でした。試作機の段階でオーダーを入れていただいた方にも、さすがに待たせすぎだと怒られてしまって……」と根津氏は苦笑いで語った。なお、電気系統はアメリカのZERO MOTORCYCLES社製のものだが、それ以外のボディーやフレームなどはすべてメイドインジャパンにこだわって、国内で手作りしているという。

これは初号機と言われる試作機。風よけのフードがついているが、デザインなどはブレていないことがわかる

当日はフランス料理「TERAKOYA」にて発表会が行なわれ、zecOOをイメージした料理も登場した。このレストランのオーナーはzecOOを買う予定だとか

 電動バイクといえば、TeamMIRAIがグッドスマイルレーシングとコラボし、初音ミクカラーの電動バイクで「マン島TT」や「パイクスピークヒルクライム」といった国際レースに出ているが(関連記事)、zecOOではレース活動はしないのか根津氏に聞いてみた。

 「もちろん将来的にはそういうことも考えています。まずはこのzecOOをフラッグシップとして販売しながら、別のラインナップを考えようかと思っています」

 モータースポーツの世界では、現在EV化、ハイブリッド化の波が押し寄せている。zecOOもなんらかのレースで活躍してくれることを期待したい。

未来感あふれる「zecOO」の詳細を写真で紹介

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