アクセサリーはいくつあっても足りないものだ 画像:Lovin'Box
全国の20~50代の女性600名に対して“おねだり”に関する意識調査で女性がおねだりしたいモノの1位は「アクセサリー」だったそうだ。
アクセサリーはいくつあっても足りるというわけではなく、オフィスでの普段使いでいえば質より量だ。服と同じでコーディネートの幅を広げないと「先週も同じ格好してたよね」と言われそうで恥ずかしい。だがシーズンごとに新しいアクセサリーを揃える時間も余裕もあるわけがない。
悩める女性に向けて開発されたのが「Lovin'Box」。22日に開始したばかりの、女性向けアクセサリーレンタルサービスだ。月額2480円で会員登録すると、数日後にアクセサリーが宅配される。しばらく試してから返却するとふたたび新しいアクセサリーが届く。気に入ったものは購入可能だ。
開始当初は国内の小規模なデザイナーズブランドを取り扱う。アクセサリーを送るボックスに紙のアンケート用紙を同封し、返送時に評価してもらうことで利用者の好みにより近づけていく仕組み。都心部の20・30台キャリア女性をターゲットに展開していき、目標は開始3年で利用者10万人という。
Lovin'Box社の共同創設者は阿部亮介CEO、板井龍也CXOの2人。大学時代の先輩・後輩関係にあたり、阿部氏はDeNA、板井氏はGREEの元社員。2人ともファッションが趣味で、海外ファッションレンタルサービス「LE TOTE(ル・トート)」などを参考に事業プランを考えたと話している。
矢野経済研究所によれば、2009年以降の国内アパレル総小売市場規模は約9兆のまま横ばいに推移。そのうち婦人服・洋品市場は約5兆8000億円。国内の多様なファッション・アクセサリー市場を例に、「このようなサービスは、知っているだけで米国では6社ある。日本もジャンルが多様なためニッチな領域もいける、既存の住み分けと一緒で事業領域は多様」だと阿部CEOは語る。
国内ではファッションベンチャー・ノイエジークの「エアークローゼット」が競合にあたるが、アクセサリーは服に比べて在庫・配送コストがともに安いという強みもある。国内で手ごたえをつかんだあとは海外展開も視野に入れているそうだ。