2013年、米政府がインターネット関連企業を通じ、国民の情報を収集をしていたことが明らかとなった「PRISM問題」。この問題以降、検索エンジンの個人情報収集に懸念を持つユーザーが以前よりも増えたという。
iPhoneユーザーの中にも、自分の検索履歴をトラッキング(情報の収集・追跡)されたくないという人がいるだろう。実はiOS 8版のSafariでは、プライバシーを尊重し個人情報を収集しないと表明している「DuckDuckGo」を、デフォルトの検索エンジンとして設定できるようになった。
設定方法は、「設定」から「Safari」→「検索エンジン」をタップし、「DuckDuckGo」を選択すれば完了だ。
DuckDuckGoではフィルターバブルの問題もない。フィルターバブルとは、検索エンジンのフィルター機能によって、ユーザーの検索履歴やクリック履歴をもとに検索結果が表示されること。DuckDuckGoなら、フィルタリングはせず、過去の検索情報にとらわれない検索結果が表示されるとしている。
このように検索の匿名性を重視するDuckDuckGoだが、広告や余計な機能が少なく、シンプルな表示なのも特徴だ。
日本語での検索精度がやや低いものの、一般的な検索なら十分使えるだろう。注意したいのは、検索エンジンでプライバシーが保証されていたとしても、その先のサイトがどうなっているかはわからない点だ。それでも検索情報をトラッキングされるおそれはなくなるので、気にするユーザーは使ってみるといいだろう。