このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

ソニーのハイレゾワールド第二章! 進化したヘッドフォンを検証!! 第3回

世界最小ハイレゾ機「ウォークマン A」&ハイスペックイヤフォンを試聴!

2014年10月02日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

イヤフォンがBluetoth対応になる
交換ケーブルも試した!

ケーブルの部分が「MUC-M1BT1」

ケーブルの部分が「MUC-M1BT1」。中央部分にBluetoothペアリング用のNFC受信部がある

 XBA-A2では、これに加えてもうひとつ、Bluetooth対応ヘッドホンコード「MUC-M1BT1」(11月13日発売 予想実売価格2万円前後)も試してみた。

ケーブル脱着式のXBAシリーズをBluetoothイヤフォンにしてしまう便利ケーブル

ケーブル脱着式のXBAシリーズをBluetoothイヤフォンにしてしまう便利ケーブル

片側のユニットには充電用microUSB端子と、機器操作用のボタンを装備

片側のユニットには充電用microUSB端子と、機器操作用のボタンを装備

 MUC-M1BT1は、ケーブルを交換するだけでイヤフォンがBluetooth対応のワイヤレスヘッドフォンとして使えるというもの。XBA-A2だけでなく、XBA-Z5やXBA-A3/A1/H3/H2でも使用できるもので、左右のイヤフォンをつなぐケーブルに3つのユニットが装着されている。中央にあるのがメインユニットで、NFCにも対応。

 マイクも内蔵しており、スマホと接続したときにはハンズフリー通話も可能だ。左右のユニットには、手動でのペアリングや音量調整などを行なうボタンや、充電のためのUSB端子などが装備されている。音楽の連続再生が可能な時間(バッテリー駆動時間)は約4.5時間で、待受時間は約180時間となる。

XBA-A2とMUC-M1BT1を組み合わせたときの装着イメージ。ちょうど首飾りのように輪になったケーブルで左右がつながっている感じになる

XBA-A2とMUC-M1BT1を組み合わせたときの装着イメージ。ちょうど首飾りのように輪になったケーブルで左右がつながっている感じになる

 オーバーヘッド型のヘッドフォンにはBluetoothに対応したものもあるが、サイズの小さなカナル型ではほとんどない。カナル型で気軽なワイヤレス再生を楽しみたいという人にも便利だ。

 個人的には、家の中でヘッドフォンを常用している人にも便利だと思う。トイレに行くときやちょっと飲み物を取りに行くときなど、いちいちヘッドフォンを外すのが面倒だが、ワイヤレスならそのまま自由に動き回れる。これはかなり快適なのだ。

 早速その音を聴いてみた。Bluetooth接続なので、ハイレゾ音源を有線で聴くのに比べれば情報量などに多少差を感じるのは仕方のないところだが、軽快で爽やかな音は聴き心地がいい。

 ジャズなどのアコースティック楽器の音色の美しさはしっかりと得られるし、歌声のニュアンスなどもきれいだ。

 多少物足りないのは低音のパワー感やダイナミックな迫力。音量を大きめにして元気よく聴きたいという人にはやや不満があるが、BGM的に適度な音量で楽しむならば、聴き疲れもしにくく快適に使えるだろう。

いよいよ手が出しやすくなったハイレゾオーディオの世界

 今秋のソニーのハイレゾオーディオでは、ヘッドフォンではハイエンド機の投入や、バランス接続への対応など、より選択の幅を広げ、より幅広いスタイルでの音楽鑑賞ができるようにしてきたし、ウォークマンでは普及価格モデルを投入することでよりハイレゾを身近にしてきた。

 現行モデルと合わせて、ラインナップがさらに強化されたというのが、今秋のポイントと言えるだろう。

 なによりも、大々的に本格参入を果たした昨年に引き続き、今年もしっかりと魅力的な製品を登場させてきたことが立派だ。「これからもソニーは本気でハイレゾをやりますよ」という明確なメッセージなわけで、一過性のブームではなく、ハイレゾが音楽再生の主流に育っていくと感じる。

 ハイレゾ楽曲は今後ますます充実していくので、今すぐにでもハイレゾ音源デビューを果たしてもらいたい。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中