FileMakerを使ったデータベース設計と運用を行なっているユーザーに向けた、問題解決方法を解説したガイドブック『FileMaker データベース問題解決ガイド』(木下雄一朗著)が、株式会社KADOKAWAから発売されました。Amazon.co.jpほか、全国の大型書店で購入できます(電子版は10月14日配信開始)。
正しい設計手法と運用術をプロが伝授する待望のガイドブック
本書は、FileMakerによるデータベース設計や運用で問題を抱えていたり、効率の低下で困っているユーザーのための問題解決策や改善策を網羅した解説書です。
FileMakerの解説書はいくつかありますが、それらは機能説明を列記したリファレンス本であったり、関数やスクリプトのサンプルに関するもの、入門書がほとんどです。本書は、FileMakerのセミナー講師として人気が高い木下雄一朗氏が長年の開発経験やユーザーから寄せられる質問を基に、ユーザーが陥りやすいミス、知って得するTIPSをまとめ、問題解決方法と防止策を具体的に説明した、実践的なガイドブックです。
本書は体系的な解説書ではなく、データベース設計の問題解決方法や開発テクニック、チューンアップ手法、TIPSなどを章ごとに分けて個別に掲載しました。例えばChapter 1では、顧客・販売・在庫管理データベースを題材に、安全確実な設定方法やリレーションの正しい作り方などを詳細に紹介。そのほかのChapterでは、テーブルオカレンスグループやデータベースファイルの分け方、処理速度の高速化を図るテクニック、iPhoneやiPadでのデータベース活用術、Amazon Web Servicesを使ったサーバー環境の構築法など、実用的な手法を説明しています。紹介したサンプルデータは専用サイトからダウンロード可能です。
また、FileMaker13世代で活用できる開発テクニックもふんだんに盛り込みました。
「FileMakerを使い始めたものの、設計や作り方が正しいのか自信がない」「FileMakerによるシステムを運用しているが、変更や修正が難しくなってきた」「より効率的な運用方法を知りたい」、そんな悩みや要望を持つあなたのための「問題解決」ガイド。
FileMakerによるデータベース設計と運用に関わるユーザー必携の1冊です!
お近くの書店、またはAmazon.co.jpでお買い求めください。
FileMaker データベース問題解決ガイド
Pro/Advanced/Server/Go
木下雄一朗 著
- 定価:3,780円 (本体3,500円+税)
- 発売日:2014年10月2日(電子版2014年10月14日)
- 形態:B5変型 (440ページ)
- ISBN:978-4-04-866611-4
- 発行:株式会社KADOKAWA
目次
- Chapter 1 顧客・販売・在庫管理を例にしたデータベース設計の基本
- 1-1 顧客管理データベースの設計
- 1-2 販売管理データベースの設計
- 1-3 在庫管理データベースの設計
- Chapter 2 データベース設計Q&A
- Q1 テーブルの分け方とその際の判断基準は?
- Q2 テーブルオカレンスグループの分け方を教えてください
- Q3 データベースファイルはどうやって分けるのでしょうか?
- Q4 リレーション条件の設定で注意することはありますか
- Q5 繰り返しフィールドはどのようなときに使いますか?
- Q6 グローバルフィールドはどのようなときに使うのですか?
- Q7 システム内の初期設定データはどのように管理したらいいですか?
- Chapter 3 iPhone/iPadで活用するモバイルデータベース
- 3-1 FileMaker Goによる低コスト・短期間のデータベース開発
- 3-2 FileMaker Go 13のインストール
- 3-3 iOSデバイスとのデータベースファイルのやり取り
- 3-4 FileMaker Goの固有機能を活用したデータベース構築
- 3-5 各商品テーブルのiPad用レイアウト作成
- 3-6 キオスクモードを使った専用端末の構築
- 3-7 FileMaker Goシステム開発の注意点
- Chapter 4 画像・動画・音声データベース設計時に知っておきたい7つのポイント
- 4-1 デジタルコンテンツを管理する
- 4-2 画像データの文字列変換とメタ情報の取得
- 4-3 オブジェクトデータのメタ情報を取得する方法
- 4-4 FileMaker Serverによる動画・音声・PDFのインタラクティブ配信
- Chapter 5 ユーザビリティ向上の実践テクニック
- 5-1 使い勝手を向上するための3つのテーマ
- 5-2 入力の間違いを減らす
- 5-3 ユーザーの操作状態を変更しない
- Chapter 6 処理速度の高速化を図る必修テクニック
- 6-1 ボトルネックの調べ方とベンチマーキング・ツール
- 6-2 高速化のために――FileMakerの仕様のおさらい
- 6-3 カテゴリー別チューニング・テクニック
- 6-4 高速化のまとめ
- Chapter 7 FileMaker Serverのサーバーサイドスクリプト高速処理の極意
- 7-1 サーバーサイドスクリプト活用のメリット
- 7-2 サーバーサイドスクリプトの作成と起動
- 7-3 サーバーサイドスクリプトの活用例
- Chapter 8 クラウドを利用したFileMaker Server環境の構築
- FileMaker Server環境の構築
- AWSアカウントの作成
- Amazon EC2での仮想サーバーのセットアップ
- リモートからの接続手順
- 固定IPアドレスの割り当て
- FileMaker Serverのインストール
- FileMaker Pro / FileMaker Goからの接続
- 運用上の参考
- まとめ
- Chapter 9 ESSによる外部SQLデータベースとの連携
- 9-1 ESS環境のセットアップ
- 9-2 ESS活用の視点
- 9-3 ESSの動作仕様とパフォーマンスチューニング
- Chapter 10 知っておきたい開発&運用のTips
- Tips 1 データベースファイル名の一括変更
- Tips 2 不要なフィールドを削除するときのチェック事項
- Tips 3 ゲスト環境のバージョンを制限する
- Tips 4 レイアウト位置をそろえる
- Tips 5 インポートのフィールド順照合
- Tips 6 ESSシャドウテーブルと同じ構造のFileMakerテーブルを作成
- Tips 7 ファイルサイズを小さくする
- Tips 8 ファイルが壊れたときのトラブルシューティング
- Tips 9 データ移行時のチェックリスト