現存するテープを聴き比べてみる
これらのテープを実際に購入して、W-890RmkIIで試してみました。
試聴用ソースは、27.5Hzから7040Hzまでの9オクターブの正弦波と、iPad用のGarageBandとTASCAM iXZで録音した曲で、オーディオ解像度44.1kHz/16bitのPCMです。
このファイルをPCで再生し、Steinberg UR44でDA変換したアナログオーディオ信号を、W-890RmkIIのTape1で、-3dB(440Hz)を超えないようレベルを設定して録音しています。なお、リード直後は音質が荒れるので、テープを巻き戻して約20秒後から録音を開始しています。
ソース |
日立マクセル UR-60 |
ソニー HF-60 |
HIDISC 10 |
HIDISC HD 10 |
結論から言って、日立マクセルとソニーの音質の違いはほとんどわかりませんでした。HIDISCの2製品も同じで、音質の差はほとんど感じませんでした。ただ、日立マクセルとソニーに比べると、低音側の歪が大きく、高域の減衰やドロップ(音飛び)も多いようです。これは、価格が安いことを考えれば仕方がないでしょう。
(次ページでは、「アナログゆえ音の劣化は避けられない」)