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デジタルネイティブの増加と子どものスマホ依存問題

2014年05月08日 02時50分更新

加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ITが普及した以降に生まれ、生まれながらにしてITに親しんでいる、いわゆるデジタルネイティブ世代が徐々に増加している。その流れを加速させているのがスマホの存在。スマホの普及率が高まるにつれて、子どもが初めて触れるIT機器もパソコンからスマホへと移行しつつあるからだ。

 インタースペースがママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」のユーザーを対象として1~2月に実施したアンケート調査には、子どものスマホ利用の実態が表れている。子どものスマホ利用率は85%にのぼり、年齢別にみると、2~6歳と7歳以上はいずれも8~9割に達した。1歳は74%とやや減り、0歳は24%と大幅に少なくなるが、それでも、スマホを利用したことのある乳幼児がいることに驚きを覚える人も少なくないはずだ。

子どものスマホ利用率の全体と年齢別データ(インタースペース)

子どものスマホ利用率の全体と年齢別データ(インタースペース)

 利用経験者の実態をさらに細かく見ると、頻度は「ほぼ毎日」(29%)と「週に2~3回程度」(23%)が過半数を占め、1時間ほど連続使用することが「よくある」(7%)と「ときどきある」(20%)が4人に1人に及ぶ。スマホの用途は「動画」(56%)と「ゲーム」(43%)が中心だ。

 ただし、一方では子どものスマホ利用に不安を感じる親も少なくない。同調査では、「やり過ぎはよくない」(70%)や「視力が悪くならないか心配だ」(54%)、「子どもだけで使っているのはよくない」(37%)といった回答が多く寄せられている。

 昨年9月に政府が発表した世論調査でも同様の結果が出ている。従来の携帯電話と比較して子どもがスマホを利用することに不安を感じるか尋ねると、「感じる」(46.4%)と「どちらかといえば感じる」(25.5%)が71.9%に及んだ。その内容としては、「他者とのトラブルや犯罪被害に巻き込まれるおそれが高くなること」が72.4%、「子どもに悪影響を与える情報を閲覧するおそれが高くなること」が69%と、インターネット利用に関する不安が高いようだ。

子どものスマホ利用に不安だと感じる理由(内閣府)

子どものスマホ利用に不安だと感じる理由(内閣府)

 健康への悪影響や犯罪被害のほかにも、子どものスマホ利用に対する不安は広がる。それはスマホ依存の問題だ。動画の閲覧やゲームに夢中になるあまり、スマホの利用がクセになるのはもちろんだが、キーワードとなるのはTwitterやFacebook、LINEといったソーシャルメディア。友人等とのオンライン上でのつながりが生活の中心になり、常にスマホ画面で友人等からのメッセージを確認し、スマホがなくては生活できないような状況に陥ってしまうのだ。

 スマホの普及拡大とともにさまざまなスマホ向けサービスやアプリが開発されているが、子どものスマホ依存が深刻化しないような施策も一方ではいま求められている。

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