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ネットバンキング狙うフィッシング詐欺が増加、13年調査

2014年04月29日 17時00分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 セキュリティベンダーのカスペルスキーが発表した調査レポート「2013年 金融関連のサイバー脅威:パート 1」によると、カスペルスキーのアンチフィッシングテクノロジーがヒューリスティックルールによりブロックした攻撃総数は2013年に3.3億件にのぼった。これは前年比で22.2%増となる。

 これを分析すると、特に13年で目立ったのは金融関連のフィッシング攻撃。サイバー攻撃の全体で31.45%をオンライン決済が占め、12年の22.95%から8.5ポイントの増加。その内訳で特筆すべきは、銀行を狙った攻撃が11.92%から22.20%へと約倍増した点だ。

金融関連のフィッシング攻撃の割合(2013年)

金融関連のフィッシング攻撃の割合(2013年)

 オンライン決済をターゲットとしたフィッシング攻撃の70.6%を銀行が占め、12年の52%から20ポイント近くも増えている。また、約60%が世界で主要の25銀行に集中しているのも特徴だ。

 こうした世界的なトレンドは日本国内にも及んでいる。警察庁は、オンライン銀行を狙う不正送金被害が13年に14億円以上と過去最大であったと公表。今年に入っても、ゆうちょ銀行や三菱東京UFJ銀行などで、インターネットバンキングのパスワードなどの個人情報を盗み取ろうとする不審な電子メールが送信され、注意を呼びかけている。オンライン上で銀行が狙われているので注意したい。

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