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動画素材市場が盛況、背景にネット動画広告の市場拡大

2014年04月02日 14時30分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ピクスタは2日、同社が運営する写真・イラスト・動画の素材販売サイト「PIXTA(ピクスタ)」において、動画の年間販売数(ダウンロード数)がサービス開始の2010年から13年にかけて約11倍に増加していると発表した。

 動画の素材購入者数も10年から13年にかけて約8倍に膨らみ、12から13年への1年間でも約倍増しているという。動画素材売上高は10年から累計で1億円を突破。同サービスで提供する動画素材は動画クリエーターからの投稿によるが、動画クリエイター数も増加したことで、PIXTAの動画素材投稿点数も30万点を超えた。

 動画素材の需要と供給がともに拡大している要因の1つとして、同社では国内のインターネット動画広告の市場拡大を揚げている。実際、シード・プランニングが3月に発表した調査結果によると、国内のインターネット動画広告市場は、12年の40億円から13年に132億円と約3倍に規模が膨らんだ。

 13年の国内インターネット広告市場規模は6576億円と推定しており、ネット広告に占めるネット動画広告の割合は1割に満たないが、ネット動画広告市場気規模は14年に200億円、15年に300億円を超え、17年には13年比で約5倍、640億円規模にまで拡大すると予測。今後も高い成長性を見込んでいる。

 海外に目を向けても、米フェイスブックが「News Feeds(ニュースフィード)」に15秒間の動画広告を表示させる「Premium Video Ads」を、3月から順次、展開していくと発表している。今後の広告のトレンドはネット動画にシフトしつつあるようだ。

素材販売サイト「PIXTA」の動画素材の推移

素材販売サイト「PIXTA」の動画素材の推移

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