4形状に変形するUltrabook「LIFEBOOK WT1/P」徹底解剖 第5回
「BBench」を使用して駆動時間を実測
「LIFEBOOK TH WT1/P」の携帯性とバッテリー駆動時間を検証する (2/2)
2014年04月18日 11時00分更新
無線LAN使用の現実的な利用で約7時間駆動
次に「LIFEBOOK WT1/P」のバッテリー性能の検証結果を紹介しよう。まずテストを行なうにあたり、Windows 8.1の各種設定を以下のように変更した。
- ・電源プランを「省電力」に設定
- ・液晶ディスプレーの明るさを40%に設定
- ・無線LANはオン、Bluetoothはオフ
- ・ボリュームを50%に設定
- ・デスクトップ項目の表示サイズは最小に設定
テストにはバッテリー残量を記録するソフト「BBench」を使用。10秒ごとのキー入力エミュレーションと60秒ごとのWebアクセスを有効にした上で、満充電の状態からテストをを行なったところ、開始から6時間57分でバッテリー残量が残り5%に達し休止状態へ移行した。
カタログ上では約12.5時間の駆動が可能とされているが、実際には約7時間と大きな差が出ている。これはカタログ上の値が「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.1.0)」と呼ばれる測定法を基準にしているためだ。この測定法では輝度を落としてMPEGファイルを再生し続けたときの駆動時間と、輝度を最も低くした状態でマシンを放置したときの駆動時間の平均値から駆動時間が割り出される。無線LANはオフになっているため実際の駆動時間とは大きな隔たりが生じるが、ほかの機種でも同じ測定法が用いられているため、比較用の指針として考えたほうがいい。
ちなみに4月からある程度現在の基準に則した「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.2.0)」が施行される。カタログ上のバッテリー駆動時間は従来よりも短くなる可能性が高いが、前バージョンと同じく負荷をかけた状態とかけていないときの平均値が利用されるため、実際の駆動時間よりも長めになることが予想される。
それはともかく、無線LAN経由でネットにアクセスし続けた状態で約7時間駆動するのなら十分だと言えるだろう。通常の利用なら、丸一日はバッテリー切れを心配する必要はないはずだ。さらに画面の明るさを抑えたり、ネットを利用しない時は無線LANをオフにすることで駆動時間が伸びる可能性がある。
オプションとして用意されている「内蔵バッテリパック (FMVNBP232)」を予備バッテリーとして使うのも有効な手段だ。直販サイト「富士通WEB MART」では1万3230円で販売されているので、本体と合わせて購入することをおすすめする。
「LIFEBOOK WT1/P」は外出先でも利用できる万能マシンだ
今回は「LIFEBOOK WT1/P」の携帯性について検証したわけだが、スタミナについては十分な結果が出ているものの、持ち運びやすさについてはいまひとつといった感が否めない。単に外出先でメールや資料を確認したり文書を作成したりする程度なら、より軽いモバイルUltrabookのほうが使い勝手に優れる場合もあるだろう。
だがこれまで何度も述べてきたように、豊富な機能を備える2-in-1ノートとして考えれば話は別だ。タブレットとしても使えるのは大きなメリットであり、ワコム製デジタイザーや2560×1440ドットのタッチ対応液晶ディスプレー、有線LAN端子などを利用できる点もポイントだ。これだけの機能がまとまっているのであれば、多少重く感じても持ち歩く価値は十分ある。軽量薄型のモバイルノートのようなフットワークの軽さはないが、外出先でもさまざまな場面に対応できる万能ユーティリティーとして利用するのが向いているだろう。
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