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World of Tanksの世界へパンツァー・フォー 第11回

前編:フランス ソミュール戦車博物館 探訪記

880両収蔵の戦車博物館に行って戦車にまみれてきた!

2014年03月14日 18時00分更新

文● 大塚正諭 撮影●大塚正諭

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夢にまで見たあの戦車この戦車が目の前に! いったいここは何処!?

 『World of Tanks』で日々操っている戦闘車両の実物を見てみたい、触れてみたいというプレイヤーは多いのでは。しかし残念ながら日本では自国の車両すら満足に拝めないのが現状で、特にシャーマン、ティーガー、T-34などに代表されるWWII時代の戦車を見たい、撮影したい、なんなら頬ずりしたいとなると、やはり戦車の主戦場となった欧州に飛ぶのがベストだ。

 とは言え、旅行会社のサイトを調べてみても“戦車が堪能できる欧州観光”なんて言うツアーはないし、かと言って自力で調べるにも限界がある。ましてや現地での言葉の壁や交通手段が不安……ってことで二の足を踏む人がほとんどだろう。

 そこで今回は収蔵数約880両を誇るフランスのソミュール戦車博物館を訪れたミリタリーライター/カメラマンの大塚正諭氏による探訪記を前後編で掲載。WoT登場車両を中心に写真多数でお送りするので、あなたの愛車も見つかるかも。なおここに掲載した画像は2009年、2011年、2013年の訪問時に撮影したもの。連載一覧はこちら

ソミュール戦車博物館(Musée des Blindés)とは?

 コレクションする車両は約880両、その内約200両を展示すると言うフランス陸軍運営の戦車博物館で、欧州ではイギリスのボービントン戦車博物館、ドイツのムンスター戦車博物館と肩を並べる規模の大きい博物館。館内は第1次世界大戦、第2次世界大戦(連合軍車両、ドイツ軍車両等)、ワルシャワ条約機構加盟国、NATO加盟国、大戦後のフランス車両のコーナーに分かれている。

 博物館では年に数回のイベントも実施しており、その際には展示車両の何両かが走行展示を行う。特に注目なのは毎年7月に行われるCarrousel de Saumurと言うイベントで T-34やティーガーII、M4シャーマン、AMXシリーズ等の戦車、装甲車、軍用車両述べ50両程が参加し、走行展示を見る事が出来る

ソミュール戦車博物館の正面玄関

野外にも車両が多数展示されている。写真はフランス陸軍の現用主力戦車ルクレール

イベント展示の例
●2013年5月18日、19日のイベント(Concours International de Maquettes 2013)展示、走行車両
R35、Panzer II Luchs、Hanomag、Flak 88、Valentine、JeepGPA、AML60、SAU122、Leopard 1、EPG

●2013年6月29日、30日のイベント(Blindés, Histoire et Stratégie 2013)展示、走行車両
FT17、R35、Panzer II、TDM10、Panther、T34/85、M24 Chaffee、Laffly V15T、AM M8、MTLB、AML 60、Canon 75mm、B1 bis、Flak 88、Valentine、Sherman、M 113、Amx 30 AUF1

●2013年7月19日、20日のイベント(Carrousel de Saumur)展示、走行車両
FT17 canon、FT17、Sdkfz 25、Panzer II Luchs、Laffly V15T、B1 bis、Hanomag、Flak 88、Panzer II、R35、Gnome Rhone AX2、Laffly W15T、OT 810、 Maultier、Canon 37、UE Renault、Valentine、Bren Carrier、Kettenkrad、Stuart M3A1、Sherman、Trippelwagen、Nebelwerfer、Opel blitz PAK39、Dukw、AMM8、Jeep GPA、TD M10 、Hetzer、Jeep、GMC、Half track、Panther、LVT4 Alligator、Dodge Ambulance WC 54、Crabe M29C、AML 60、AML 90、AMX 13、Centurion、Leopard 1、T 34/85、SAU 122、MTLB、ZSU 23/4、BMP 1、T72、M113、M114、M47 patton、AMX 13 ss11、Challenger、Traban、M5 panhard、Leclerc、VBL、P4、AMX 10RC、ERC 90、VBCI、VAB

著者紹介:大塚正諭

著者近影

 1974年、静岡県出身。子供の頃から鉄道、自動車、飛行機、船などの乗り物に興味を持ち中学校入学時、祖父に買ってもらった一眼レフカメラを手にしたのがきっかけで撮影を始める。

 学生時代は鉄道、航空機が中心だったが、最近は働く車(特に警察車両、消防車両)や官公庁への取材活動を中心とし、「実物を見て触って感じる事に勝るものはなし」をモットーに、海外の航空ショーや博物館へ赴き、日本では見る事の出来ない航空機や車両の撮影も行っており、現在は子供向けの乗り物絵本や軍事雑誌を中心に活動。

 静岡県御殿場市に本部のあるNPO法人「防衛技術博物館を創る会」会員であり、会報では博物館リポートも掲載している。近年のマイブームは台湾で、年に数度渡台するほど(笑)。

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