日本IBMは2月4日、セキュリティ運用監視サービス「IBM Managed Network Security Services(IBM MNSS)」の対応プラットフォームとして、次世代IPS「IBM Security Network Protection XGSシリーズ」を追加することを発表した。提供開始は4月1日より。
IBM MNSSは、世界10拠点のセキュリティオペレーションセンター(SOC)から顧客サイトに設置されたセキュリティ機器を通じて、24時間365日の監視、分析、運用を行うマネージド型セキュリティサービス。
XGSシリーズは次世代IPSとして、通信の監視により、社内の誰がどのアプリケーション(Webアプリケーションを含む)を使用しているかを識別する機能を備える(関連記事)。SSL暗号通信を復号したうえで監視/分析できる機能も備えており、たとえばIBMが収集するブラックリストに基づき、クライアントPCに感染したマルウェアとC&Cサーバー(攻撃指令サーバー)との通信を発見、遮断するといった対策も行うことができる。
IBMでは、今回MNSSがXGSシリーズに対応したことで、企業内でのマルウェアの活動をいち早く察知し、情報漏洩を防ぐ「出口対策」が強化されるとしている。