米調査会社IDCが昨年11月に公表したレポートでは、スマホの世界出荷台数が2013年に10億台を突破すると予測していたが、その予測は見事に的中した。
同社が現地時間27日に発表した内容によると、13年第4四半期(10~12月)の世界のスマホ出荷台数は、前年同期比24.2%増の2億8440万台。13年の通年では同38.4%増の10億420万台を記録した。10億台を突破したのは初となる。
11年の世界出荷台数は4億9440万台だっただけに、その後のわずか2年間で倍以上に市場が拡大したことになる。この急成長を牽引した要素として、IDCでは画面の大型化と価格の低下を挙げ、特に低価格化については中国やインドの新興市場で出荷されるスマホの大半が150ドルを下回る水準に向かっているという。
低価格スマホへの需要が新興国で高まるとの予測は昨年11月のレポートでも触れており、スマホの平均販売価格(ASP)は12年の387ドルから13年には337ドルへ約12.9%下がる見込み。将来的にも、17年には12年よりも約31.5%も安い265ドルへ下落すると分析していた。
2013年通年のスマホ世界出荷台数をスマホベンダーの上位5社別にみてみると、1位のサムスン電子は前年比42.9%増の3億1390万台で市場シェアは30.3%から31.3%へ1ポイント増、2位のアップルは前年比12.9%増の1億5340万台で市場シェアは18.7%から15.3%へ3.4ポイント減、3位のファーウェイは前年比67.5%増の4880万台で市場シェアは4%から4.9%へ0.9ポイント増。昨年9月に発売したアイフォーン 5s/cが好調だったアップルだが、前年比の伸び率では上位5社中で最も低い水準だった。