“初めてHyper-V Serverを使う方はどのように使ってみたいですか? すでに使っている方はどのように使っていますか?”――という問いかけで、読者の皆さんからの投稿をお願いした「『使ってみた(い)!Hyper-V Server』ストーリー」。予想をはるかに超える数の投稿をいただき、ASCII.jp編集部は嬉しい悲鳴を上げております(ヒー)。ではさっそく投稿をご紹介していきましょう。
まずはすでに「使ってみた!」皆さんの声から
―― Hyper-Vは、主に開発したアプリケーションの互換性チェックに使っています。そのほかにも、OSインストール時のイメージをマスターイメージとして保存しておき、用途に応じてアプリケーションを追加した環境を複数持っておけるので重宝しています。
〔香川県/堺 拓文さん〕
幾つものマシン環境を用意する必要があるアプリケーション開発では、仮想化が大いに役立ちますよね。1台のマシンを何通りにも使い分けられるイメージ。
―― 自社パッケージを客先ごとにカスタマイズして提供する業務をしています。問い合せ対応や保守作業の際、設定などもあわせて仮想マシン化しておいたものをHyper-V上で再現して利用しています。また、開発が終了して保守フェーズに入った案件の開発環境をHyper-V上に移行して、ハードウェアの利用を効率化しています。
〔新潟県/Y・H@Uさん〕
お客さんに納品するシステムの“クローン”を仮想マシンとして保存しておくと、なるほどのちのち便利そう。参考になります。
―― 現在利用中のHyper-V環境では、仕事で使うさまざまな検証環境(Windows Server 2003~2012 R2、WindowsXP~8.1、Linuxなど)を数十台分の仮想マシンとして用意しています。また、Surface 2タブレットからVPN経由で仮想マシン上のWindows Server(ターミナルサービスRemoteApp)に接続し、外出先でもデスクトップアプリケーションを利用できる環境も構築しました。他にもHype-V上の仮想マシンに「SoftEther VPN」を導入してSSTP、IPSecなどのVPN環境も構築しています(別にYAMAHAのVPNルーターも導入していますが検証用セキュアゲートウェイとして)。
Surface 2検証時の参考リンク:
○RemoteFXでストリートファイターIVベンチマーク(Tweet 1、Tweet 2)
○RemoteAppでx86アプリケーションの実行(Tweet)
※WANはWiMAX+SSTPで接続
物理メモリ16GBのマシンですが、Hyper-Vの「ダイナミックメモリ機能」が効率よくメモリを利用してくれるので、十数台の仮想マシンが同時に稼働しても快適に検証、実用できます。
〔福岡県/三島利和さん〕
Surface 2タブレットで、外出先からどれくらいデスクトップアプリを“使える”か、実際に検証なさったとのこと。ぜひリンク先の検証結果もご覧ください。
―― Hyper-V Serverを利用しています。セミナーの講師をする際に、受講者に触ってもらうデモ環境の構築に役立っています。
〔東京都/Y.oguraさん〕
セミナーや授業で使うデモ環境は、準備やリストアの作業が大変。しかし仮想化でその作業がとても楽になります。ここでもHyper-V Serverが大いに役立っています。
―― Hyper-V Serverが無料で使えるメリットを活かして、複数サーバーのクラスタリングを低コストで実現しています。
〔愛知県/Mine02C4さん〕
多数のサーバーを用意する必要のあるクラスタ環境では、無料で使えるHyper-V Serverが大活躍。なお、Hyper-V Server 2012 R2によるクラスタ環境の構築は、TechNetのこちらの記事が参考になります。
これから「使ってみたい」皆さんの声はこちら
―― 新しいPCを購入するたびにホストOSを入れて、ドライバーやアプリケーションを再インストールし直すのが面倒だと思っていたので、ハイパーバイザ型のHyper-Vを使うとどれくらい楽になるか試してみたいです。現在はホストOS型の仮想化環境を使っているのですが、ホストOSとゲストOSのパフォーマンスの差が大きく、ホストOSが落ちるとゲストOSも道連れになってしまうので、それが回避できればよいと思います。また、ネイティブ環境と比較した場合のパフォーマンスの差も、実際にHyper-VServerを使って体感したいです。
〔東京都/今井さん〕
仮想化でパフォーマンスが落ちるのでは? という疑問は、実際に体感してみるのが一番ですよね。ぜひ試してみてください。
―― 自宅のPC環境を更改していくにあたって物理台数を減らす必要があり、プログラミング用やテスト環境用のPCを仮想化しようと考えました。幾つかの仮想化技術のうち、どれで構築しようかと考えていましたが、このキャンペーンを知りHyper-Vに決定しました。現状ではDBサーバ、アプリケーションサーバ、テスト用クライアントPCをゲストOS化することを検討しています。
〔宮城県/田中 勉さん〕
ASCII.jpのキャンペーンがきっかけでHyper-Vを選んでいただいたとのこと、うれしいです。
―― 自宅のメインPCはまだWindows 7。UEFIに対応しているマザーなので、Windows 8.1をインストールして高速起動マシンにしたいけれど、Windows 7は家内も利用しているし、Windows 8非対応の家計簿ソフトも。そこで、Windows 7環境をP2VでVHDX化し、NUC上のHyper-Vサーバーで稼働させることで、Windows 7の環境は仮想環境で残しつつ、メインPCをWindows 8.1でUEFIインストールしたいと思っています。さらに、せっかくHyper-Vを稼働させるなら、Windows Home Server 2011も仮想環境で動かして、低消費電力小型なリモートアクセス用サーバーとしても利用したいです。
〔埼玉県/ださっちさん〕
どうしても捨てられない古いOS環境をP2Vで仮想化しておいて、新しいOS環境と併用すれば、どちらのメリットも得られますね。家庭内に物理マシンが増えて困っている皆さんにもお勧めの解決法です。
―― 自宅公開サーバを載せ、運用系、テスト系とを仮想化し、テスト系でOKなら運用系へ切り替えて実運用とする。また、メディアサーバなど常時運用ではなく、それほど高スペックを必要としないものを同居させ、必要なときだけ起動するなどして、実稼働マシンの数を削減したいと考えています。
〔愛媛県/eulerさん〕
物理台数をそうそう増やせない自宅サーバも、仮想化すればテスト系/運用系を分けた、ちょっと本格的な運用ができますね。スナップショットやバックアップの機能も存分に活用できそうです。
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すべての投稿をご紹介することはできないので、ここでは編集部がセレクトした投稿を紹介させていただきました。投稿いただいた皆さん、本当にありがとうございました! また、この記事を読んでHyper-V Serverに興味を持った皆さん、ぜひ実際に使って、試してみてください!
(提供:日本マイクロソフト)