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ウィキペディアをPRに不正利用、運営者がWiki-PRを糾弾

2013年12月17日 05時59分更新

加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 Wiki-PRという会社をご存じだろうか。社名からインターネット百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」の関連会社ではないかと想像するが、実のところウィキペディアとは無関係。むしろ、ウィキペディアを運営するウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)とWiki-PRは敵対関係にある。

 誰もが無料で閲覧できるインターネット百科事典として定着しているウィキペディア。米国発のサイトとして2001年に英語版が開設されると、今では日本語はもとより200以上の言語で世界中に展開されている。大きな特徴は、各項目の解説記事を誰もが無料で編集できること。そのため、不特定多数の匿名の執筆者により知識が集約された記事となっている。しかし、善意のボランティアに基づくこうした記事の作成方法が悪用されたようだ。

 ウィキメディア財団が米国時間11月19日に公式ブログで公開した内容によると、同財団はWiki-PRに文書を送付。Wiki-PRが300以上の自作自演用アカウントを使い、特定の企業や商品などに有利となるようにウィキペディアの項目を編集し、報酬を受けている疑いがあるという。そこでウィキメディア財団がWiki-PRに排除勧告の手紙を送ったのだ。

 Wiki-PRの対応次第で、ウィキメディア財団は法的措置に踏み切る構えだが、文書警告から約1カ月を経た今もWiki-PRのサイトを見る限り、Wiki-PRは依然として事業を継続している。この事態にユーザー側が感じるのは、「ほかにもこうした事例があるのではないか、ウィキペディアの記事には“盛られている”部分もあるのか」という点だ。ウィキメディア財団としてはいち早くことを収束させ、ウィキペディアに対する信頼性を確保したい。

Wiki-PR公式サイトのトップページ

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関連サイト
■ウィキメディア財団の公式ブログ

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