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Windows XPはもう危険! Windowsアップデート虎の巻 第2回

Windows 8.1は本当に良いんだって! XPユーザーの10のギモンを解消!

2013年11月27日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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Q7:32bitから64bitにアップグレードできる?
A7:クリーンインストールになるが可能

 すべてのWindowsに言えることだが、32bit版から64bit版に設定などはそのままに上書きアップグレードすることはできない。とはいえ、PCが64bit動作に対応していれば、クリーンインストールすることで64bit版に移行することは可能だ。データやソフトは自分で移行したり、再インストールする必要がある。

OSのbitは、コントロールパネルの「システム」から確認できる。Windows XPの場合は、64bit版のみ「x64 Edition」と表示される。無印なら32bit版だ

Q8:Windows 8.1はどのエディションのどのパッケージを選べばいい?
A8:安いのはDSP版の8無印エディション

 値段で選ぶなら、DSP版のWindows 8.1が実売価格1万500円前後とオススメ。DSP版の場合は、32bit版と64bit版を購入時に選ぶ必要がある。64bitOSが動かないPCなら32bitしか選択肢がないが、対応しているなら64bitにしてもいい。64bit版のWindows 8でも32bitのソフトは原則問題なく動作する。

 アップグレード版は32bitと64bitのどちらでも選べるようになっている。今は32bitを使うが、将来は64bitで使うというならアップグレード版を選べばいいだろう。ただし、今のところWindows 8へのアップグレード版しか発売されていない。8.1にするには、まずOSをセットアップしてから、8.1にアップグレードする必要がある。

 Windows 8無印とWindows 8 Proの違いは、機能の数。例えば、無印になくProに搭載されている機能としては、リモートデスクトップのホスト機能、グループポリシー、Hyper-Vクライアント、VHDからの起動などがある。無印版でも128GBまでのメモリーが使えるなどこれまでと比べても機能差は小さく、特にネットやメール、ゲームといった用途なら無印版で十分だ。

 また、「Windows 8.1 Pro Pack」という製品もある。これは、Windows 8.1からWindows 8.1 Pro with Media Centerにアップグレードするもの。Windows 8 Proアップグレード版が2万2000円前後で8アップグレード版が1万2800円なのに、「Windows 8.1 Pro Pack」の実売価格はWindows 1万3000円前後と割高。8 Proを使うつもりなら、最初から8 Proを購入した方がいいだろう。

ダウンロード購入することもできるが、量販店よりも高い。また、bit数が異なるWindows 8にアップグレードする場合はDVDメディアも購入する必要があるので要注意

Q9:でもWindows 8.1ってお高いんでしょう?
A9:そんなに高くない

 Windows 8.1にするのはそれほど高くない。OSだけなら、前出の通り1万500円前後で済む。スペックがWindows 8.1の要件に足りないWindows XP搭載PCを使っているなら買い換えるしかないが、年内に買い換えるなら「Windows XP から買い換えるなら今でしょ!」キャンペーンを利用できる。例えば、ビックカメラグループでは、Windows XP搭載PCからWindows 8/8.1搭載PCに買い換えると下取り査定金額の上限が5000円増額される。古いWindows XP搭載PCはほとんど値が付かないことが多いので、助かるところだ。

 そもそも、Windows 8.1搭載PCはそれほど高くない。ハイエンドモデルやモバイルノートはともかく、大画面ノートであれば5万円前後でいくらでも見つかる。価格コムの売れ筋ランキング(2013年11月25日15時55分時点)で1位の「Lenovo G500 59384952」にいたっては、15.6型ノートながら、Windows 8の64ビット版を搭載し、最安値は3万7980円と激安だ。

 また、マイクロソフトはサポートの切れるWindows XPは危険なので、中古PCでもいいから移行して欲しいと発信している。中古PCを扱うソフマップでは、3万円前半から多数の8搭載PCを販売している。数年に1度の出費と考えれば安いものだ。

マイクロソフトがWindows 8で初めて発売したPC「Surface」が大人気。写真の「Surface Pro 2」(128GBモデル)でも、実売価格は10万円を切るくらいとお手頃だ

Q10:Windows 8.1にしたらハッピーになれる?
A10:なれる

 Windows 8.1にすれば、もうしばらくはサポートが切れると脅されることはなくなる。Windows 8.1の延長サポート終了は2023年の1月10日になるのだ。ただし、Windows 8のサポートはWindows 8.1の登場から2年間となるので、早いうちにWindows 8.1にアップグレードする必要はある。

 今後発売されるソフトや周辺機器はすべてWindows 8.1に対応するし、最新のブラウザーによるウェブサービスも利用できる。Windows 8.1搭載PCの動作は高速で、無用な時間をロスすることもない。何より、セキュリティー機能が頼もしい。従来はマルウェアの発見ツールだった「Windows Defender」がパワーアップし、ウィルス対策ソフトとしての機能も備えたのだ。つまり、タダでセキュリティー対策が済んでしまうということ。

 色々と気にしながらサポート切れのOSを使い続けるよりは、Windows 8.1にしてハッピーにPCを活用することをオススメする。

次回はWindows 8.1をできる限りWindows XPに模倣するテクニック

 次回は、Windows 8.1にアップグレードしたものの、やっぱりWindows XPやWindows 7のように使いたい、という人のために「Windows 8.1をXPや7風に使う10のテク」を紹介する。



筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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