小型軽量で人気の高い「AE2」のワイヤレス版
AE2wは、先行して発売されている「AE2」をベースにBluetoorh化したもの。軽さと快適な装着感で人気の高いモデルだが、AE2wの軽さは、このベースモデルの軽さでもある。
AE2はケーブル込みで140gと、アラウンドイヤー型のヘッドホンとしては非常に軽いが、これをベースとしたAE2wも150g。ワイヤレス化しても、わずか10gの増加にとどまっているのは驚き。もちろんアラウンドイヤー型のBluetoothヘッドホンとしては最軽量の部類に入る。
そしてワイヤレスヘッドホンとしてAE2wでユニークなのは、Bluetoothのコントロールモジュールが着脱式であること。一般的なBluetoothヘッドホンは、レシーバー、アンプ、マイク、バッテリーなどの回路がハウジング内にレイアウトされているのだが、これを小さくまとめて外付けにしている。
そして外観を見た通り、AE2の着脱式ケーブルの代わりに、Bluetoothコントロールモジュールを装着したのがAE2wという認識で正しい。この両モデルの重さ10gの差は、有線接続用のケーブルと、Bluetoothコントロールモジュールの重さの違いということになるはずで、それだけモジュール部が軽いのだろう。
このモジュール部だけを取り出すと、オーディオテクニカ「AT-PHA05BT」のような、ヘッドホンアンプ/マイク内蔵のBluetoothレシーバーを、ぐっと小型軽量化したもののように見え、これ単体でも十分に製品として成立しそうだ。
Bluetoothコントロールモジュールの充電はUSB経由で行なう。モジュール側のソケットは、スマートフォンでよく使うmicro USB。フル充電までは3時間、連続使用時間は約7時間、ヘッドセットとしての待ち受け時間は約200時間と、小さく軽い割にはごく普通に使える。iOS機器やMacBook Pro/Airでしかテストしていないが、ペアリングはごく簡単。ちなみにAE2wはBluetooth 4.0対応。
気になるのは、Bluetoothコントロールモジュールが小さくて軽すぎること。取り越し苦労かもしれないが、外したままどこかに忘れてしまったりしないかと不安になる。そして本体とのはめ合わせはしっかりしているものの、ヘッドホンの装着中でも無理に引っ張れば外れてしまいそうだ。