3月5日、EMCジャパンはビッグデータ分析アプライアンス製品「EMC Greenplum Data Computing Appliance Unified Analytics Platform Edition(以下、Greenplum DCA UAP Edition)」の販売を開始した。
Greenplum DCA UAP Editionは、サーバー、ストレージ、スイッチ、OS、「Greenplum Database」などのコンポーネントを「Greenplum」 製品開発部門において構成、設定を最適化した状態で出荷する。導入後の設定やチューニング作業が不要のため、短時間で業務での利用が可能になるという。
Greenplum DCA UAP Editionは、これまでの「Greenplum DCA」の機能および性能を大幅に強化。統計分析、予測モデル、機械学習に使用される分析に最適化された拡張性の高いシステムを再設計したという。従来製品と比較して、データロードの性能は60%向上し、16テラ/時間(1ラック構成)という性能を実現。また、加えてデータスキャニング性能も70%、多重ワークロードに関しても145%の性能向上を実現したという。
また、構造化データと非構造化データの両方を連携して分析することが可能になった。分析に最適化されたSQL用の「Greenplum Database」、Hadoop処理向けの「Greenplum HD」とGreenplumパートナーのBI、ETL、分析などのアプリケーション製品を単一のアプライアンスに統合できる。
さらにGreenplum DCA UAP Editionは、重複排除ストレージのEMC Data Domainを統合することで、最大13TB/時でGreenplum Databaseモジュールのバックアップとリカバリを実行できるという。 また、スケールアウトストレージの「EMC Isilon」と統合することによって、スナップショット、ミラーリング、バックアップ、リカバリ、レプリケーションを使用したデータ保護を提供するHDFSストレージを提供できるという。
Greenplum DCA UAP Edition(クオーターラックモデル)の価格は、36テラバイト(圧縮時)で5000万円からとなる。