どのサービスが速いのか気になる人へ
主だったモバイルデータ通信サービスをしてきた特集の最終回は、実効速度の計測中心のフィールドベンチマークになる。第1回、第2回と多数のモバイルデータ通信サービスを紹介してきたが、数が多いし、ベストエフォートの値と実際の計測結果の差異はどうなのかも気になる人がいるだろう。
実際のところ、ベストエフォートの値に近い数値が出ることは希で、最大でもおよそその値の3~4割というのが筆者の体感だ。LTEであれば下り5~8Mbps/上り1Mbps程度が常時出て入れば、モバイル通信時に不満を感じないが、やはり速いに越したことはない。というわけで、今回は都内近郊でのスコアチェックをお送りしよう。まずはフィールドベンチマークに使用した端末とサービスの確認からだ。
5つの端末を持って都内をウロウロしてきた
モバイルデータ通信のベンチマークに用意した端末を紹介しよう。ドコモ「L-09C」のXi、ソフトバンク「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」のSoftBank 4G、「ULTRA WiFi BB SoftBank 101SB」はULTRA SPEED、イー・モバイル「Pocket WiFi LTE(GL01P)」はEMOBILE LTE、UQコミュニケーションズ「URoad-SS10」のWiMAXの5つ。第2回で紹介したサービスは(関連記事)、ドコモ網かソフトバンク網、イー・モバイル網を使用しているため、第2回の表の使用回線情報を参照して、適宜置き換えてほしい。
計測場所は、東京駅新幹線ホーム、秋葉原電気街口前、新宿駅中央線ホーム、前橋駅前、そして筆者が住まう大都市・町田の端っこだ。状況としては、東京駅、秋葉原駅、新宿駅が都心部で常に混雑していそうな場所で、前橋は群馬県の県庁所在地であり、地方の市街地の代表として、町田の端っこは地方寄りで室内を想定した形だ。町田駅前はすごく快適なのだが、筆者宅周辺はXi圏外である。
なお、計測に使用したアプリはiOS版「Speedtest.net」で、接続先サーバーはNaha.Okinawaに固定。Tokyoはいつも重いため回避した。
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