ソリューションの観点でモノづくりを開始
パナソニック ITプロダクツビジネスユニットプロダクトセンターの清水実所長は、「これまで神戸工場は、品質力、スピード力、対応力において進化することで、“モノづくり力”の強化に取り組んできた。今後は、これらの蓄積をベースに、1台からの注文に応じる多品種少量変量生産にも対応。一品一様のカスタマイズ体制を確立する」として、ソリューションという観点でのモノづくりを開始する姿勢を示した。
特定ユーザーに対する「導入支援サービス」もソリューション体制強化のひとつだといえ、各種ハードウェアオプションの導入および設定、周辺機器の接続設定、アプリケーションプログラムのインストールを実施。導入先企業の社員1人1人の情報や環境を設定し、納入拠点に1台から届けるという。
「届いたその日に、箱を開けたらすぐに使えるようにする。IT部門の作業を代行し、生産性向上を支援できる」(清水所長)とする。
1台からの多品種少量変量生産に対応できるように、工場直結の材料倉庫を設置し、毎日見直される生産計画にも柔軟に対応。また、セル生産方式によって、需要の変動にも対応しやすい体制としている。
加えて、特定ユーザー向けの保守/運用サービスを、神戸工場から実施。ここで得られた情報を量産工程や開発/設計部門、品質保証部門にフィードバックし、さらなる製品品質の向上へとつなげる取り組みも行なわれている。