あまりスペックが変わらないことに好感
イメージセンサーは有効画素数約1000万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーを搭載。このセンサーのスペック自体は「CX3」から変わっていない。
一般的なA4プリンターでの出力なら1000万画素もあれば十分であり、必要以上に解像度を求めて最新のイメージセンサーを搭載するよりも、多少スペック的に見劣りするとしても少しずつチューニングを進めて熟成されたものを搭載するほうが安心感もあり、好感が持てる。
画像処理エンジンは従来機「CX5」と同様の「Smooth Imaging Engine IV」を搭載。ISO感度は3200まで設定できる。撮影画像を見てみると、ISO 800あたりから粗さは目だってくるものの、実用上はISO 1600までは問題ないと思われる。ただし、ノイズが少しでも気になるユーザーはISO 800までがベストだろう。
ISO感度の違いによる画質の変化
搭載されているレンズは28mm~300mm(35mm版換算)、F3.5~F5.6の光学10.7倍ズームレンズだ。CX5でも搭載されていた「超解像ズーム」機能も利用でき、光学ズームにデジタルズーム、超解像ズームも併用すると最大103倍の2880mm相当となる。
ズームレンズの画角の変化
上の写真は300mm相当で撮影したもの。手ブレ補正機能のおかげでブレはしないものの、構図を決めるのに大変苦労する。デジタルズームと超解像を併用したときなどは三脚が必要だろう。
マクロ機能は広角と「ズームマクロモード」時でレンズの先端から約1cmまで寄れる。ズームマクロモードでは1cmの撮影距離で一番拡大率が大きくなる焦点距離にズームを固定して撮影することができる。このレンズ自体もCX2から引き継いだものだろう。