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次世代Tegra「Kal-El」は第5の隠しコアで省電力化!

2011年09月21日 14時14分更新

文● ASCII.jp編集部

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Kal-El搭載のWindows 8タブレットのデモ機

 米エヌビディアは20日(現地時間)、携帯端末向けプロセッサー「Tegra」シリーズの次世代版、コード名「Kal-El」(カルエル)の概要を発表した。

 発表文およびNVIDIAのブログによると、Kal-ElにはメインのクアッドコアCPUに加えて、超低消費電力時だけ動作する第5の隠しコア「Companion core」が存在するという。NVIDIAではKal-Elに採用するこの技術のことを、「Variable Symmetric Multiprocessing」(vSMP)テクノロジーと称している。

Kal-Elの構造図。4つのメインコアとは別にCompanion coreが存在する

 Kal-ElはARMアーキテクチャーの「Cortex-A9」を4基搭載すると公表されていた。しかし今回の発表で、Cortex-A9コアをもう1基、Companion coreとして搭載していることが明らかにされた。

 発表文によれば、通常動作時はGHz級の動作周波数で動く4基の「メインコア」を、負荷に応じて1~4基動作させている。しかし負荷の低いバックグラウンドタスクの処理時には、メインコアを停止させて最高500MHzで動くCompanion coreに処理を委ねる。Companion coreは動作周波数が低いだけでなく、低消費電力向けのプロセス技術で作られるが、アーキテクチャーは同一であるという。また、2次キャッシュはメインコアとCompanion coreで共有されるため、キャッシュ同期による損失がないとしている。

Kal-Elの各コアの動作事例。動作状況に応じてメインコアを1~4基動作させるだけでなく、低負荷の処理ではCompanion coreに処理を切り替える

 バックグラウンドタスクの例としては、メインコア以外のGPU部分やオーディオ回路が担当するビデオ再生やオーディオ再生、またCompanion coreの速度でも処理できるメールやソーシャルメディアとの同期などが上げられている。つまり、Kal-El搭載の端末は、特にユーザーが操作せずこれらの処理だけが動いている程度なら、非常に低消費電力で動作し続けられることになる。

 さらに、メインコアとCompanion coreの切替はOSからは見えないところで自動的に行なわれるため、OSやアプリケーションをvSMPに合わせて作り直す必要はないという。

 NVIDIAによれば、既存のTegra 2とKal-Elの消費電力を比較した場合、MP3再生時で約14%、HDビデオ再生時には61%もの低消費電力化を実現したという。また競合他社のプロセッサー(TI OMAP4やクアルコム MSM8660)と比較して、競合の1~1.2GHz動作時の処理性能とCompanion core動作時で、ほぼ同等の性能を発揮しながら消費電力は3分の1程度で済んでいるとしている。

Tegra 2とKal-Elの消費電力比較。同じ処理でも14~61%程度省電力としている

 Kal-Elを搭載する端末(おそらくAndroid搭載タブレットになるだろう)は、年内にも出荷の予定である。

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