グーグルは2011年9月13日、中小企業支援を目的としたオンラインサービス「みんなのビジネスオンライン」の提供を開始した。サイトは minbiz.jp。ビジネスパートナーとしてKDDI株式会社とKDDIウェブコミュニケーションズが、連携団体として独立行政法人 中小企業基盤整備機構および特定非営利法人ITコーディネータ協会が参画する。
みんなのビジネスオンラインは、中小企業向けのウェブサイトを無料で簡単に作成できるサービス。中小企業は販路の拡大や人材募集、情報共有の場として活用することができる。開設後1年間は無料。
作成支援ツールにKDDIウェブコミュニケーションズのJimdo(ジンドゥー)を採用。ウェブサイトは業種別に最適化されたテンプレートデザインを提供し、中小期牛おは自分の業種にあわせたテンプレートを選択することで15分ほどで作成できる。eコマースにも対応するが無料では15点に限られる。決済はペイパル。.jpドメインを含めた独自ドメインも対応する。一方で、セミナーなどでのノウハウ提供やオンライン・電話でのサポートも提供し、導入サポートも充実させる。
Jimdo Japan 高畑哲平氏は、中小事業者にとっての障壁として技術的問題と経験値の不足をあげた。商用インターネットが開始されて以後、ウェブサイトは依然としてHTMLで作成を行うが知識を要求する。近年はMoableTypeなどのCMSが登場したものの、管理画面の難しさは解消されていない。また、単純にサイト作成の場を提供しても何のコンテンツを掲載すべきかを悩んでしまう人は少なくないという。
こうした問題を解消するために「クリック&タイプ」のコンセプトを重視。平易なUIと必要な機能の提供で、ユーザーが入力していくだけで完成できるように配慮した。たとえばテンプレートは14業種・84テンプレートを用意して、自分のビジネスにあわせたテンプレートを選択するだけで作成を進められる。テンプレートはプロによるデザインや情報設計、SEOにも配慮しているほか、ユーザーテストを通じて十分に検討されており、ユーザーにとって必要な情報が、洗練されたデザインで簡単にウェブに公開できる。
みんなのビジネスオンラインは、1年間で15万社の利用を目指す。
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