荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第212回

熱海猫撮り紀行その2――這いつくばるなら自転車服！

港では猫がテトラポッドを器用に歩く姿が

　桟橋の朝ご飯タイムが終わって港に戻ると、さっきは見なかった猫たちがそこかしこでくつろいでいる。ここは一般の人が入って来ない場所なので、猫たちも安心しているのだ。

テトラポッドに飛び乗ったあと、周りを伺っている様子を狙って見た。立体迷宮のようなテトラポッド群は猫の格好の遊び場。ちなみに、たまに海に落ちるけど、自力で戻ってくるそうです（2011年7月 パナソニック LUMIX DMC-G3）

　こちらにいたのはサビ猫。ひょこひょことテトラポッドにやって来て器用に歩き回っている。

めちゃ首を伸ばしているの図。獲物を狙っているときはこんな風に首が伸びるのだ。ケモノっぽくてカッコいい（2011年7月 パナソニック LUMIX DMC-G3）

　さらに陸に上げられた漁船の下で何かを狙って首を目一杯伸ばしている猫も発見。

　どうもひらひらと舞っていた蝶が気になっていた模様。いやあ、いろんなところに猫がいて楽しい場所でした。

　実はこの後、人間を怖がって出てこない子猫軍団を発見したので来週は「夏はやっぱり子猫の季節」をお送りする予定。

300mm（600mm相当）の超望遠で桟橋で昼寝してる猫を撮影。この無防備っぷりがうらやましい。へちゃーっとなって寝てます（2011年7月 パナソニック LUMIX DMC-G3）

　さて、先週も登場した桟橋で切り身を食べていた猫はどこへ行ったかと探してみると、まだ桟橋の上にいて、満足そうな顔をして、幸せそうな顔をして、無防備な姿でぐでーーーっと朝寝を決め込んでいたのでした。

　あまりに幸せそうなので、超望遠レンズに付け替えて遠くからこっそり。

　早起きして、おいしいものを食べて、そのまま朝寝。腹立つくらい優雅で、うらやましすぎます。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』（ソフトバンク新書）。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/