話題のSandy Bridgeを採用した最新アーキテクチャー
「ESPRIMO DH70/CN」はインテルから1月に発売になった新CPUとチップセットをいち早く搭載。既報の通り、インテルのリコールにより、一時は出荷停止となっていたが、富士通では2月20日よりいち早く受注を再開しており、今から購入するのであれば問題ない。
新CPUについてはこちらの記事をご参照いただきたいが、簡単に説明すると従来からのCore iシリーズのアーキテクチャーを踏襲しつつ、改良が図られており、パフォーマンスがアップしている。
たとえば、グラフィックスプロセッサー(GPU)とCPUのダイが統合されて、GPUは32nmプロセス化し、内蔵グラフィックの性能が向上。さらに、従来はCPUのみだったターボ・ブーストの機能がGPUにも適応されるようになり、必要に応じてGPU処理性能が上昇する。
また、GPUには映像のハードウェア再生支援のほかにエンコード支援も搭載されている。演算性能では、新SIMD拡張命令セット「Intel AVX」により、並列化処理では2倍のパフォーマンスを発揮する。他にもL3キャッシュのリングパス採用や物理レジスターの集約といった改良も見られる。
ノートPCにはないパワフルな性能を体感!
では、「ESPRIMO DH70/CN」はどれだけパワフルな性能を発揮できるのだろうか? 一世代前の「Core i7」 (2.66GHz)、メモリー4GBを搭載したノートPCとベンチで比較してみた。
なお、ベンチは定番のエクスペリエンスインデックスのほか、「PC Mark Vantage」を使用。さらに、クリエイターが使うことを考慮して、動画編集ソフト 「Adobe Premiere Pro CS5」とフォトレタッチソフト「Adobe Photoshop CS5」の処理時間を測定した。
「PC Mark Vantage」の結果
「Adobe Premiere Pro CS5」のレンダリング速度比較
「Adobe Premiere Pro CS5」の画質変換速度比較
「Adobe PhotoShop CS5」の静止画処理速度比較
高いポテンシャルと
富士通らしい「親切さ」を兼ね備えた1台
「ESPRIMO DH70/CN」は、CPUを最新かつ高性能のCore i7-2600に変更しても10万を切るし、24型ワイドディスプレーを付属させても13万円前後だ。
同社の手厚いメーカーサポートを考えると、この価格は決して高いものではない。グラフィックがCPUの内蔵機能を使うためゲームなどは苦手だが、ビデオや写真などの大きなデータ容量のファイルを扱いたいなら、Core i7の高いパフォーマンスは期待を裏切らないだろう。