WX同様に高感度特性は驚くほどアップ!
画像処理エンジンには「BIONZ」を採用。この辺りは「WX」シリーズと一緒だが、ISO感度は(WXのように)ISO 100からではなく、ISO 125~3200までの設定になる。
新しいセンサーを搭載する機種ということで、やはりノイズの少なさに驚く。ノイズリダクションを強く効かせていてディテールが落ちてしまっているが、ノイズの少ない滑らかな画像になっている。
TX100Vの感度別撮影サンプル
TX10の感度別撮影サンプル
質感の再現性でいえばISO 1600以上ではちょっと厳しい感じだが、1600万画素もあると画像サイズが4608×3456ドットにもなり、100%拡大して使うことも少ないだろうし、50%以下に縮小してしまえばそれほど気にもならない。被写体にもよるが、ISO 800くらいまでは常用感度としても十分すぎる画質だ。
レンズは両機種ともに同じで、カールツァイス「バリオ・テッサー」レンズを採用。35mm判換算で25~100mm相当/F3.5-4.6の光学4倍ズームとなっている。最短撮影距離は、プログラムオート時において広角側で約8cm、望遠側で50cm。おまかせオート時においては広角側で「拡大鏡」モードが動作し、レンズ前1cmまで近寄ることができる。
内蔵ズームを採用しているので、レンズ駆動部の自由度が高いのか、WXシリーズに比べて寄ることが可能だ。さらに、レンズの繰り出しがなく、電源のオン/オフは本体前面カバーの開け閉めだけで行なえるのでスナップ撮影や収納時に便利だ。カメラを出しっ放しで持ち歩くのではなく、ポケットやカバンから出し入れして使う人ならTXシリーズはかなり使い勝手のいい機種だろう。