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Mac用年賀状ソフトの最新版「宛名職人 Ver.17」を試す

2010年12月24日 22時00分更新

文● 山口優

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 自分ではイラストを描かないという人も、写真を複雑な形に切り抜きたい場合があるだろう。そんなときにも、本ソフトの描画機能は役に立つ。写真を画面上に配置した後、ツールバーの「図形でマスク」メニューから好みの図形を選ぶと、その形で写真を切り抜ける。

ツールバーの「図形でマスク」メニューから「星」を選んで適用し、写真を切り抜いたところ。星の頂点を増やして爆弾マークのようにすることも簡単

 ちょっと残念だったのが、「図形でマスク」メニューに「ペンで描画」機能が用意されていないこと。そのため、複雑な形のマスクを作成するのは困難。とはいっても、完全に不可能というわけではなく、ちょっとしたコツをつかめば、ある程度自分の好きな形のマスクを作成できる。

 手順は、まず「図形でマスク」メニューから適当な図形を選んでマスクを作成する。続いてパネルで「マスクを編集」をクリックし、マスクの外周(たとえば、楕円を選んだ場合は円周上)をダブルクリック。すると、マスクの縁に赤いポイントが表示されるので、それをドラッグしたり、ポイントから出ているハンドルをドラッグしたりして、形を整えていけばOKだ。

形の決まったマスクであっても、外周部をダブルクリックしてアンカーポイントやハンドルをドラッグしていけば、好きな形に変形することができる

使っていて楽しい年賀状ソフト

 デザイン編集機能の強化により、従来より表現力が大きくアップした宛名職人 Ver.17。ありもののデザインテンプレートしか使わないという人も、自分でちゃんとデザインしたいという人も、ともに満足できる高機能な年賀状ソフトに仕上がっている。またユーザーインターフェースの刷新により使い勝手も向上しているので、誰でも楽しみながら年賀状を作成できる。

宅配便の送り状のデザインテンプレートも用意されており、簡単に作成してプリントできる

 本ソフトは、初めて年賀状ソフトを購入するという初心者から従来バージョンのユーザーまで、幅広いユーザーにオススメだ。宛名ラベルや住所録一覧なども印刷できるので、「年賀状なんて出さないよ」という人でも役に立つことは多いはず。プライベートやビジネスで宛名書きをすることが多い人は、ぜひ一度検討してみてほしい。

ラベルのデザインは、用紙メーカーごとに用意されている。宛名ラベルなども手軽に作成可能

アジェンダ「宛名職人 Ver.17」
直販価格
アジェンダ直営
オンラインショップ
8400円(パッケージ版)、4200円(ダウンロード版)
対応OSMac OS X 10.5〜10.6(10.5.4以上推奨)
HDD空き容量標準インストール時 約3GB以上(ダウンロード版は約2GB以上)
住所録対応形式 Contact XML 1.1、vCard Ver.2.1/3.0、カンマ区切り形式(CSV)、タブ区切り形式(TAB)
対応画像形式GIF/JPEG/PDF/PNG/TIFFなど
添付素材68書体(人名外字フォント3書体、日本語フォント5書体、欧文フォント60書体。ダウンロード版は人名外字フォント3書体のみ収録)、イラスト1万2000点以上、2011年用新規デザイン300点(年賀状デザイン263点、報告はがきなどの挨拶状デザイン37点)

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