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SANボリューム・コントローラー内蔵で他社製品との統合も可能

自動階層化と仮想化可能な「IBM Storwize V7000」

2010年10月12日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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10月8日、日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)はミッドレンジストレージ「IBM Storwize V7000」を発表した。150~1500万円クラスの製品として初めて自動階層化と仮想化を標準搭載するという。

自動階層化、仮想化まで標準搭載

 IBM Storwize V7000は、2Uラックマウント型筐体に24台の2.5インチドライブ/12台の3.5インチドライブ、16GBのキャッシュを搭載するディスクアレイ装置。基本筐体に最大9台の拡張筐体を接続することで、最大240TBの容量を格納できる。サーバー接続インターフェイスとして8個の8Gbps FCポート、4個の1Gbps iSCSIポートを搭載する。

2Uラックマウント型のIBM Storwize V7000

 製品の特徴は、自動階層化、仮想化、管理インターフェイスなどハイエンドクラスのテクノロジーをミッドレンジに投入した点。自動階層化の機能はアクセス頻度によってSSDとHDD内でデータを自動に移動するDS8700の「Easy Tier」の技術を盛り込んだ。実測してみたところ「わずか2%のデータをSSDに移行するだけで、2倍のパフォーマンス向上を実現できます。他社に比べても細かい16MBという単位で管理でき、チューニングすることも可能です」(日本IBM システム製品事業 ストレージ事業部長 山崎徹氏)ということで、大きな性能向上や実現したという。

自動階層化、仮想化、管理インターフェイスなどハイエンドクラスのテクノロジーをミッドレンジに投入した

 また、サーバー側に仮想の容量を見せかけるシンプロビジョニングや、高速コピー機能である「FlashCopy」にも対応する。一方、製品自体は8月に買収したストアワイズの名前を冠するが、同社独自のリアルタイム圧縮機能は製品に含まれておらず、あくまでブランドとして用いているという。

日本IBM システム製品事業 ストレージ事業部長 山崎徹氏

 従来アプライアンスで提供されてきた「SANボリューム・コントローラ」によるストレージ仮想化機能も搭載された。特徴は主要なOS、ストレージなど150種類以上の他社製品も含めた仮想化が可能になっている点。さらに直感的でわかりやすい管理を実現する「XIV」のインターフェイスもStorwize V7000に機能を統合した。最小607万5000円

 なお、アプライアンスで提供されてきたSANボリューム・コントローラも6.1にバージョンアップ。わかりやすい管理ツールと自動データ配置機能を新たにサポートした。価格は10TB搭載時で1430万600円。

POWER6+搭載のハイエンドストレージも追加

 日本IBM 専務執行役員 システム製品事業担当 藪下真平氏は「ストレージの仮想化は2003年くらいからやっていたが、なかなかお求めいただくお客様が少なかった状況でした。しかし、今年は『SANボリューム・コントローラー』のストレージ仮想化が牽引し、多くの引き合いをいただいています。今回のStorwize V7000はこのSANボリューム・コントローラの機能をハードウェアに統合しました」とIBMのストレージ仮想化製品について説明した。

日本IBM 専務執行役員 システム製品事業担当 藪下真平氏

 あわせてハイエンドストレージ「DS8000」も追加された。CPUに新たにPOWER6+を搭載したことで処理能力を40%向上したほか、8Gbps FCの採用による帯域幅の向上が行なわれた。また、2.5インチSASドライブ(6Gbps SAS)の採用により、実装密度を向上させたという。最小構成価格は1億3844万円。

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