9月27日、シャープは、電子ブックストアサービスを12月に開始し、専用端末のメディアタブレット2機種を同時に販売すると発表した。
電子ブックストアサービスに使用するメディアタブレットの愛称は「GALAPAGOS(ガラパゴス)」とされ、電子ブックストアサービスを含めた同社のクラウドメディア事業の名称も「GALAPAGOS」とのこと。
専用端末は5.5型(1024×600ドット)の液晶を採用するモバイルタイプと10.8型(1366×800ドット)のホームタイプの2種類が用意される。通信機能としては無線LAN(IEEE802.11b/g)に対応。
電子ブックストアサービスには「自動定期配信サービス」を備え、定期購読(有料)を申し込むと、新聞や雑誌などの最新のコンテンツが専用端末で閲覧できる。さらに、おすすめの電子書籍コンテンツの体験版(無料)が自動配信され、気に入ったものは購入もできる。なお、今回の発表会では、端末の重量や詳細な仕様、価格などは一切公表されなかった。
当日行なわれた発表会でシャープ オンリーワン商品・デザイン本部長の岡田圭子氏は、「GALAPAGOS(ガラパゴス)」は、世界基準とかけ離れた日本の特異な進化と揶揄される言葉として否定的にとらえるのではなく、世界のデファクト技術をベースに日本ならではのきめ細やかなモノづくりのノウハウと高いテクノロジーを融合させ世界に通用するオンリーワンの体験を創出したいとした。
また、企画のチーフであるシャープ システムソリューション事業推進本部 商品企画担当チーフ 松本融氏は新聞や雑誌、小説やコミックなどをタイムリーに電子ブックストアサービスにタイムリーに追加していくとのこと。サービス当初はXMDFのみに対応となるが、今後はHTMLやPDF、ePUBなどのフォーマットに対応していきたいとした。また、今後のサービスの展望としては電子ブックに留まらず映像や音楽、ゲームなどのコンテンツ配信、Eコマースや広告サービスなどを展開していくとした。