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Apple Geeks ― 第7回

ニコ動もOK!? iPadを楽しむブラウザー「iCab Mobile」

2010年09月13日 21時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説をあますことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けをはじめ、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

 iOS SDKのライセンス契約変更を受け、早速「Packager for iPhone」の開発が再開されました(関連記事)。多様性の確保という観点からは好ましく、「MonoTouch」、「Rhodes」、「Ruby / RubyCocoa for the iPhone SDK」、「Titanium」などさまざまなプロジェクト/コミュニティーへの刺激にもなると思います。注意深く見守りたいですね。

 さて、今回は「iCab Mobile」について。エンジンにSafariと同じWebKitを採用した、iOS向け「WebKit派生ブラウザー」だが、Safariと同じ枠では括れないほど高いカスタマイズ性を備えている。iPadを買ったはいいが予想より付き合う時間が短い……そんな”iPad倦怠期”を解消する処方箋として、今回のお題を考えた次第だ。

タブブラウザー「iCab Mobile」

 iPadの購入から3ヵ月が経過した。秋にはiOS 4が出て、最適化されたアプリも次々リリースされて、ひょっとすると日本向けiBook Storeがオープン……などという可能性もなくはないと考えていたが、iPadと過ごす時間が予想以上に短い現実に驚いている。お約束で買ってはみたが使うのはもっぱらiPhone、というユーザーも多いのではないだろうか。

 携帯性と機動性ではiPhone/iPod touchに軍配が上がるとして、視認性と操作性ではiPadが一枚上手。iPhone/iPod touchでは誤ったリンクをタップしがちだが、iPadでは気にならない。日本相撲協会に導入されたのがiPadという事実もむべなるかな。

 ここに紹介する「iCab Mobile」は、iPhone/iPod touchとiPadに両対応したタブブラウザー。現在でこそHTMLエンジンにSafariと同じWebKitを採用しているが、歴史はAtari ST用ブラウザーを旧Mac OSに移植した十数年前にまでさかのぼる古参格。そして何より、ただ古いだけでなく、標準装備のMobile Safariにない便利機能をいろいろ備えているのだ。

 iCab Mobile

 作者:Alexander Clauss
 価格:230円

ファイルをダウンロードできる

 iCab Mobileでは、ごく当たり前にファイルをダウンロードできる。ダウンロードしたファイルはアプリ内部に保存され、次回iTunesと同期したときに母艦へ転送するか、メールに添付する形でiPadの外へ取り出すことができる。ファイルサイズは最大50MBという制限はあるものの、これでファイルをダウンロードするためだけにMacへ戻り作業するという手間が省けるはずだ。

ディスクイメージ(dmg)などiOSでは開けないファイルもダウンロードできるダウンロードしたファイルは、iTunes経由で母艦へ転送できる

PCブラウザーとして「Googleドキュメント」を利用できる

 ユーザーエージェントの選択も、Mobile Safariにはない機能だ。ウェブサイトの中には、ブラウザーが出力するユーザーエージェントにより再生環境を判定し、iPad/iPhone/iPod touchについてはモバイル系ブラウザー用コンテンツを表示するよう仕向けるところがある。その場合、ブラウザーをMac版SafariやFirefoxなどと”ウェブサーバーをあざむく”と、PC用コンテンツを表示できる可能性がある。

ユーザーエージェント(Browser ID)を「騙る」ことで、PC用コンテンツを表示できることがある

 たとえば、Googleが提供するウェブアプリ版オフィススイート「Google ドキュメント」は、Mobile Safariでアクセスするとモバイル版として振る舞い始め、iOSで利用しやすい動作モードとなるが、ユーザーエージェントを「Safari 4(Mac)」に変更してからアクセスすると、OS X上で動くSafari 4とほぼ同じ画面で操作できる。ただし、ダブルタップを画面の拡大/縮小と認識するなど、一部の操作がiOSのユーザーインターフェースと衝突するため、実質的に閲覧専用となる点には留意しておこう。

このように、PCブラウザーと変わりないレイアウトでGoogleドキュメントの文書を閲覧できる

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