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iPadのシェアは1.02% 日本での発売後4日で

2010年06月01日 19時01分更新

文●中野克平/Web Professional編集部

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 28日に国内で発売されたiPadのユーザーは、Webサイトをどのように使うのだろうか。ASCII.jpのあるサブドメインについて、全体との傾向の違いを調べてみた。


 Google Analyticsのレポートによると、iPadのシェア(セッション数比)は発売後4日間で全体の1.02%。2008年7月11日に発売された初代iPhoneは発売後4日で0.81%だったので、iPadユーザーはiPhoneよりもASCII.jpを読んだ、といえそうだ。もちろん、ASCII.jpがスマートフォンに正式対応しておらず、現時点でiPadからASCII.jpにアクセスするのはこのサブドメインの常連ユーザーと考えられることは割り引いて考える必要がある。

 指標を読み解いていくと、iPadユーザーの心理がある程度見えてくる。まず、発売翌日にアクセス数が3.4倍に伸びていることから、発売当日はセットアップや付属アプリの使い心地をじっくり堪能し、翌日になってよく訪れるWebサイトがiPadでどう見えるか確認したユーザーが多かった、と推定できる。直帰率が全体の49.45%に対して42.69%と低いことからも、「よく訪れるWebサイトはiPadでどう見えるか」という動機で訪れ、とりあえず何ページか読み進めた、と考えられる。しかし、ASCII.jpはiPadで見たら特別なことが起きるわけではない。平均ページビューも平均サイト滞在時間も、全体よりは低い値になっていることから、「iPadで読んだら革新的な世界を体験できるかも」というユーザーの期待は叶えられなかった、といえそうだ。

 iPadユーザーにどんなコンテンツを提供すると喜ばれるのか。全世界で「キラー電子書籍」の模索が始まっている。我々もアイデアを形にするときだ。

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