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デル、決起を促す──VARにとってデータセンターはチャンス

2010年04月26日 06時00分更新

文● Joseph F. Kovar、翻訳●TECH.ASCII.jp

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 「こうしたシングル/デュアルコアのサーバーは、仮想環境の構築にも適切ではない」と、ペルカッチョ氏は言う。

 デルは先週、エネルギー効率と仮想化のために作られた新しいサーバー群を発表した。これらのサーバー製品は、1チップあたり最大8コアを搭載可能な、インテルの新しいCPU、Xeon 7500番台(Nehalem-EX)をベースとしている。

 新サーバーには、最大4CPU(32コア)、最大512GBメモリー、ホットプラグ対応の2.5インチHDDを最大6基搭載できる、2Uラックマウントサーバー「PowerEdge R810」が含まれている。

 また、最大4CPU(32コア)、最大1TBメモリー、ホットプラグ対応の2.5インチHDDを最大16基搭載できる、4Uラックマウントサーバー「PowerEdge R910」も追加された。

 デルは先週さらに、最大4CPU(32コア)、最大512GBメモリー、ホットプラグ対応の2.5インチHDDを2台収納できるブレードサーバー「PowerEdge M910」の投入も発表している。

 ペルカッチョ氏の概算によると、5年前のサーバー100台を最新のXeon 7500番台のサーバーに置き換えた場合、約20倍の性能向上が得られるという。また単に効率性を求めるユーザーなら、これら100台のサーバーを5台のXeon 7500サーバー上に仮想化し、最大で約90%のエネルギーコストを削減することが可能だ。

 デルはまた、Xeon 5500番台搭載サーバーをエンハンスし、Xeon 5600番台(Westmere)を使用した9機種を追加している。これらのソリューションもまた、データセンターの刷新に利用でき、性能向上と高効率化を図れる、とペルカッチョ氏は言う。

 デルの全世界向け法人チャネルにおいて、クライアント製品のマーケティングマネージャーを務める、ジェフ・ジョンソン氏は、ソリューションプロバイダーに対して、この機会に関連したビジネスPCの入れ替える機会があるか、検討すべきだと要請した。

 ジョンソン氏は、インテルの調査を引用しながら、既存のビジネスPCのうち48%は3年以上前に導入されており、高性能で、電力効率が高い製品にリプレースする機会をそがれているとした。合わせて同氏は、SMB(中堅中小企業向けビジネス)の分野で、2010年に約4700万台のPCが購入されるとIDCが見ていると語った。

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