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自動インストール、USBメモリ管理、資産管理も強化

三大要望を実現!進化が進む「LanScope Cat6」

2009年12月21日 06時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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ユーザーアカウントと連携するUSBメモリ制御

 USBメモリの普及に伴い、USBメモリ経由のウイルス感染や機密情報の持ち出しなどが大きな問題となっている。こうした問題を解決するのが、USBメモリの種類や利用するユーザー、時間などによる利用の制御・制限を行なうデバイス制御・USBシリアル管理だ。

 本機能の基本は、USBデバイスに記録されている1本1本異なるシリアル番号を使った利用制御だ。これにより未登録のUSBメモリの利用を禁止することが可能になるが、これだけであれば同様の機能を提供する製品は数多くある。LanScope Cat6 Ver.6.4.0.0が優れているのは、本製品が搭載するユーザー管理やデバイス管理機能と連携し、高度な制御が可能な点だ。

USBメモリなどのデバイスの利用を設定

 まず、新規のUSBメモリを管理対象のクライアントPCに接続すると、シリアル番号が自動的に読み取られ、USBデバイスの管理台帳に登録される。わざわざ管理者のPCに接続をして登録する手間が不要なわけだ。そして制御についてだが、Active Directoryのユーザーアカウントとの連携が可能となっており、特定のユーザーや部署のメンバーだけ許可する、部門長にUSBメモリ利用許可の権限を委譲する、特定の日時だけ許可するといったことが行なえる。

USBメモリへの書き込み履歴を表示する

 また、USB資産一覧レポート機能を搭載しており、利用を許可しているUSBメモリの一覧を表示したり、利用状況を確認できる。これにより、60日以上利用されていないUSBメモリがあれば、「これは紛失してしまったのでは?」といった判断が行なえ、「拾った人間による不正利用を防ぐため、このUSBメモリの利用を禁止する」といった対処も可能になる。

 さらにUSB資産一覧レポート機能では、USBメモリに書き込まれたファイルの履歴や操作履歴も記録される。そのため、紛失したUSBメモリにアクセスしたユーザーの名前や所属、中に保存されているファイルの名前などが確認できる。紛失したUSBメモリが返ってくるわけではないが、どのような情報が漏えいした可能性があるのか把握できれば、対処のための大きな指針になるだろう。

資産管理は周辺機器やアプリケーションにも対応

 LanScope Cat6には以前から、クライアント用エージェントがインストールされたPCの資産管理を行なう機能が搭載されてる。しかしPC以外を管理する機能が弱く、他社ツールを使っているユーザーから「満足いかない」といった声が寄せられていたという。この声に応えるべく、新バージョンでは管理対象が広がり、プリンタやルーター、PC周辺機器などを管理する機能が搭載された。登録作業自体は手動で行なう必要があるが、他社の管理ソフトウェアを併用することなく、LanScope Cat6だけでPCから周辺機器まで一括して管理できるメリットは大きい。

 加えて、アプリケーションのライセンス管理機能も強化されている。これまでは、PCにインストールされたアプリケーションの自動検出は行なえたのだが、それを集計する機能などがなかった。本バージョンでは、アプリケーションライセンス一覧を集計する機能が搭載され、アプリケーションごとやメジャーバージョンごとにまとめて表示することが可能になった。

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