つなげばすぐに使える簡単さが魅力
使ってみると、前述のような小難しい事は一切意識することなく、むしろ拍子抜けするほどカンタンだ。
SP-HR200Hはスカパー!HDの他に、従来のスカパー!放送と地デジに対応しており、背面には2つのアンテナ入力が装備されている。既にスカパー!を視聴しているユーザーであれば、アンテナはそのままにチューナーだけつなぎ替えて、スカパー!HDの契約を行なえば視聴環境が整う。
スカパー!を新規に契約するユーザーはアンテナを用意する必要があるのは言うまでもない。また、地デジ用のアンテナもつないでおけば、地デジ番組の視聴・録画も行なえる(もちろん必須ではない)。地デジの視聴環境を用意していないユーザーならば、SP-HR200Hだけで、スカパー!も地デジも揃うため、一挙両得と言える。あとは、レコーダーのようにテレビとHDMIもしくは、D端子などで接続すればよい。これで視聴環境は整う。
録画を行なうためには、アイ・オー・データ機器製のLAN接続HDD「HVL-G」シリーズなど、録画対応機器を別途購入して、ブロードバンドルーターに接続する。パソコンで番組を視聴したり、SP-HR200Hでインターネット接続をしないのであれば、そのまま直にSP-HR200HとLAN接続HDDをつないでもよい。レコーダーをテレビにつないだり、パソコンをブロードバンドルーターにつないだことがあれば、設置で迷うことはない。
録画機器はネットワーク内に複数台あっても問題はないが、一度に設定できるのは1 台のみのため、設定メニューでどの機器に録画するか選択する。
今回はアイ・オー・データ機器のLAN接続HDD「HVL1-G500」(500GB、直販価格1万9800円)を使用したが、ブロードバンドルーターから正常にIPアドレスがDHCPで割り振られていれば、何も設定しなくても自動的にSP-HR200Hのメニュー画面にサーバが表示された。
従来はPCでLAN HDDのメニュー画面などから、「DLNAの機能を有効にする」などの面倒な設定操作が必要な製品もあったが、HVL1-G500はデフォルト状態ですぐに使用できる。家電しか触ったことがないユーザーには、パソコンから機器設定するというのはハードルが高いので、すぐに使えるのは嬉しいところだ。これで録画の準備は完了する。