LOOX Rは構成作家の激務にどう応えたのか?
肝心の原稿執筆にあたって、LOOX Rの使い勝手はどうだったのか?
塩村 「仕事道具として使い潰しました(笑)。さっそくOfficeで原稿を書いてみたのですが、最初に感じた通りの使いやすいキーボードですね。キーの大きさにもゆとりがあって、デスクトップに近い感覚で打てるのが嬉しいです。携帯性というファクターは確かに重要ですが、私の場合、そのしわ寄せがキーボードに来ているノートは正直対象外です。その点LOOX Rは心配なし。合格点です!」
思った以上の高評価だ。その理由はキーボードのできもさることながら、画面の見やすさもあったようだ。
塩村 「原稿を書いているときには、前後の文脈に矛盾がないか、スムーズに流れているか、確認しないといけないので、ある程度の解像度がないとダメなんです。そのたびにスクロールして確認するのでは効率が落ちてしまうので。12.1型ワイドは携帯性と判読性を両立できるちょうどいいサイズだと思います」
ラッシュも怖くない! カバン移動でも安心の軽さと剛性に◎
取材現場に愛車のポルシェで颯爽とやってきた塩村さんだが、何も“構成作家はクルマ移動がデフォ”というわけじゃない。
塩村 「当然、電車で移動する場合もあります。その際には、クッション付きのインナーケースに収めて、カバンに入れています。それでも、ラッシュ時の圧迫はかなり気になります。構成作家の命ともいえる原稿がギッシリ詰まっているので当然ですよね。LOOX Rは圧力にも耐えられる天板になっているそうなので、安心感があります」
通勤ラッシュに巻き込まれ、ノートの液晶ディスプレーにヒビが入ったという話はひと昔前までよく聞いた。各メーカーが堅牢性の向上に取り組む中、こういったトラブルに遭遇する率もかなり減っている。とはいえ、大事な業務データを収めたノートパソコンが破損するのは何としても避けたいもの。万一の可能性でも排除したい。
何百万人の視聴者が観る、テレビ番組の台本を作成する構成作家であればなおさらだ。
LOOX Rは、約200kgfの全面加圧試験と約35kgfの一点加圧試験を突破した高い堅牢性を持つ。基板が底面ではなく、キーボード側に固定されているため、外部からの圧力が直接基板などに伝わりにくい点も特徴だ。天面と底面にはマグネシウム合金を採用し、剛性を保ちつつ、軽量化も両立している。
最大約12.1時間の長時間稼動を実現
LOOX Rは標準バッテリーで約8時間、別売りのL型バッテリーなら12時間超の稼働時間を確保している。それに加えて、付属の省電源ユーティリティーを使ってカードスロットなどへの電源供給をカットし、消費電力を抑えることで稼働時間を保つこともできる。塩村さんに聞いたところ、構成作家の場合は出先とはいえ、局内のコンセントを利用できるので極端に短くない限りは稼働時間に文句はないとのこと。しかし、取引先でのデモなどが続く仕事では、そもそも満足な充電ができるほど一箇所に長居もしないから、稼働時間は長いほどありがたいだろう。
LOOX Rはカスタムメイドがお得(2)
富士通WEB MARTのカスタムメイドモデルでは、モバイルWiMAXなどの通信環境だけでなく、記憶装置として128GBのフラッシュメモリディスク(SSD)を選択できることも大きなメリットだ。軽さと堅牢性を重視したい人なら必須のオプションといってよい。また、データの転送速度も通常モデルの2.5インチHDD(5400回転)に比して約2.5倍と圧倒的なパフィーマンスを誇る。稼動時間を重視したい人にとっては消費電力の低さも見逃せないポイントだろう。