日本ヒューレット・パッカードは、1万円を切るビジネス向けプリンター「HP Officejet 6000」を7月31日に発売する。4月に発表した複合機「Officejet 6500」シリーズ( 関連記事)と共通のインクカートリッジ/プリントエンジンを採用。コピー機能などを省き、PCからの印刷のみに機能を絞り込むことで低価格化した。
インクカートリッジは、4色独立タイプでブラックは顔料系、シアン、マゼンタ、イエローは染料系。黒カートリッジは標準タイプ(HP920インクカートリッジ、直販価格1785円)と増量タイプ(HP920XLインクカートリッジ 黒 増量、2646円)の2種類が選べる。独立した4つのカートリッジのうち、いずれかひとつが空になっても、印刷は続けられる。
全色にXLカートリッジを選択した場合、A4カラー文書の印刷コストは7.6円/枚と、上位機種(Officejet PRO 8000)の6.6円には譲るものの、このクラスでは最も安価な水準だという。
印刷速度はモノクロ印刷時で最高32枚/分、カラー印刷時で最高31枚/分。ISO標準(ISO/IEC 24734計測法)ではモノクロ毎分7枚、カラー毎分7枚。有線LAN接続や、250枚の給紙トレー、低消費電力(国際エネルギースター新基準適合、528.5Wh)なども売りになっている。オフィス用途では低価格カラーレーザープリンターが導入されるケースが増えているが、同社調査では、ランニングコスト、消費電力とも40%程度低い数字に抑えられるという。
印刷解像度は最大4800×1200dpi。本体サイズは幅458×奥行き389×高さ164mmで、重量は4.8kg。同社直販サイトHP Directplusでの販売価格は9870円。市場には6000~8000円のレンジで販売されている機種も存在するが、実売1万円以下のインクジェット機では10円/枚前後の印刷コストがかかる機種が多く、長く使うユーザーにとっては有利だとHPでは訴求している。