子供の成長を撮る上で、欠かせないイベントの1つが「運動会」である。お子さんがアルバムを見返した時に、運動会の写真がブレているものばかりだと、きっと悲しい気持ちになるのではないか。
そこで今回は、スポーツシーン等で重要になるAFの追従性と連写スピードについて、前回紹介した6機種を比較してみたい。
評価する6機種のデジタル一眼
運動会でうまく撮るコツは?
動きのある被写体を撮る場合、被写体の動きに合わせて手動でピントを合わせるのは結構至難の業だ。おそらくカメラまかせになるだろうが、そこでAFの追従性が重要になる。さらに決定的瞬間を逃さないためには「数打てば当たる」戦法が有効だが、そこでは連写スピードが重要になってくる。
スペック的にみると今回比較するデジタル一眼レフの連写性能はほぼ横並びで、秒間3コマ程度。よほどの動きの速いスポーツ選手を撮るのでなければ十分な性能と言える。
AFに関しても、一度ピントが合ったらピント位置をロックする「シングルモード」と、被写体に合わせて追従する「コンティニュアスモード」が用意されているので、動きのある被写体の撮影時にはAFはコンティニュアスに設定し、ドライブモードもシャッターを押してる間中シャッターを切り続ける連写モードにしておこう。
AFの性能に関しては基本的に数点のAFポイントを備えているが、「自動選択モード」にしておくと顔ではない部分にピントが合ってしまう場合がある。フォーカスを中央のAFポイントに固定して、被写体を常に中央にキープすることを心がけよう。
ライブヴュー機能を持つデジカメでは「顔認識AF」が機能する場合があるが、基本設定が光学ファインダーを使った「位相差検出方式」を採用するデジカメでは、ライブヴュー時のコントラスト検出方式ではAF速度が遅くなってしまう。このため、動きのある被写体に追従させてAF動作をさせるのはほぼ無理と言っていいだろう。
唯一、ライブヴューでのコントラスト検出方式のみを採用するパナソニック「GH1」では、実用性のあるAF追従スピードで撮影ができた。顔認識性能が高く、動いてる人物を的確に捉え、AF速度も十分な速度で動作するので、動いてる被写体でも十分に追いかけて撮影できるだけの性能は持っている。
一方で、反射ミラーを使用し、実像を光学ファインダーで確認できるほかのデジカメに比べ、GH1は常にライブヴューでの確認を強いられる。GH1ではシャッターを切った直後にプレビューのため、画面が記録された画像で固定されてしまう。ファインダーの消失時間が長く、ライブビューに復帰した瞬間には被写体を見失ってしまったことが多々あった。
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