ドコモとソフトバンクの同系モデルとは
微妙に異なっているスペック
Touch Proベースの端末は、すでにドコモ(HT-01A)とソフトバンク(X05HT)からも発売されている。「どれも同じでしょ?」などと言わず、こちらの一覧表をご覧いただきたい。実は機能が微妙に異なるのだ。
他社の「Touch Pro」とのスペック比較
製品名 | E30HT | HT-01A | X05HT |
---|---|---|---|
キャリア | au | NTTドコモ | ソフトバンク |
サイズ(W/D/H)/重量 | 52×18×106mm 約154g |
52×20×103mm 約172g |
51×18.05×102mm 約165g |
GSM対応 | × | ○ | ○ |
下り最大速度 | 3.1Mbps | 7.2Mbps | 3.6Mbps |
上り最大速度 | 1.8Mbps | 384kbps | 384kbps |
WALKINGHOTSPOT | ○ | - | - |
CPU | Qualcomm MSM7500 (400MHz) | Qualcomm MSM7201A (528MHz) | Qualcomm MSM7201A (528MHz) |
タッチUI | HTCホーム | TouchFLO 3D | TouchFLO 3D |
YouTube | - | ○ | ○ |
FMラジオ | - | ○ | ○ |
カメラ | 320万画素 | ||
ケータイメール | △(Cメールの受信のみ) | - | S!メール |
メールの絵文字 | - | - | ○ |
TV電話 | - | - | ○ |
E30HTの最大の優位点は「WALKINGHOTSPOT」にある。WALKINGHOTSPOTはE30HTのインターネット接続機能を無線LANで接続する複数のクライアントで共有するものだ。
インターネット共有はイー・モバイルのTouch Diamondなどにも搭載されているが、「WMWiFiRouter」という有償アプリを別途購入し、インストールする必要がある。E30HTであればプリインストールされているので非常に手軽ということになる。
前掲の一覧表からも分かるように、CPUの動作周波数で競合機種に劣るE30HTだが、日常的な使い方では、このあたりの数値の差はさほど気にする必要はないだろう。実際にメインのケータイとしてしばらく使ってみたが、モッサリ感などに悩まされることは一度もなかった。
なお、E30HTのメインターゲットは法人なので、競合機種に搭載されているYouTubeやFMラジオといったAV機能が省かれている点はやむを得ないだろう。
ただ、ハードウェア的にGSMに対応していないため、auの国際ローミングである「グローバルパスポート」はCDMAのみに限られるのはビジネス用途としてはやや残念なポイント。その他のスペックはほぼ共通なので、購入の際の参考にしてほしい。