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自社の強みは何か、こだわりは何かを明確にする

2006年09月29日 09時00分更新

文●田嶋 節和/株式会社サーフボード 代表取締役 Webマスタースクール 校長

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 自社の「強み」「こだわり」を明確にし、お客様に関心を持っていただくことが重要です。

 作業の流れとしては、キーワードとなる自社の「強み」「こだわり」に関する単語を200個以上列記してください。(この作業で出されたキーワードは、サイトがオープンした後、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジン対策で継続して使用します。)より多くのスタッフを交えてフリーディスカッションすることで、沢山のキーワードを短時間に洗い出すことが出来ます。キーワードの洗い出しが一通り終えた段階で、コンテンツ(文書)を作成します。

たとえば
【 製造直売や産直品の場合 】
      → 他店より絶対に優れていて、自信がある点、特長は何かを具体的な文章にする。

【 ある分野に特化した専門小売店や販売商社の場合 】
       →仕入れに関する目利きやこだわり、品ぞろえを明確にする。

 キーワードの洗い出しには、下記の表を参考にして行ってみて下さい。

シナリオの要素
1 「地域」そのものがブランド化されている場合は、その「地域」に関する資料。 歴史的(京都、尾道)、自然(北海道、沖縄)、産地(魚沼産コシヒカリ、福井の越前和紙)など
2 原材料や自然(水、空気、土地、風土)に関すること。製造に関する情報(仕入れの場合は、産地やメー カー)を文書化
3 特定商品そのものはもちろん、関連する商品の品ぞろえと仕入れルートを文書化。 (例えば、みそ店の場合。豊富な種類のみそをそろえ、ダシやみそ汁の具なども併せて紹介)
4 特定商品の愛用者に、芸能人、スポーツ選手などの著名人がいる場合。その人の声を「お客様の声」と して文書化
5 商品の製造過程に関する環境、安全、リサイクルなどの情報
6 商品開発などに関する物語。「プロジェクトX」のように、ストーリーを作成
7 冷凍技術、梱包、配送など、お客様に「良かった」と言わせるための努力
8 これまでに寄せられたお客様の声・商品やサービスについての評価など
9 創業者や経営者のこだわり。経営理念やポリシーなど、商売にかける情熱
10 社員、職人などの技術で、輝かしい実績を列記
11 実店舗の歴史や伝統、建物の立地、造形に関して特筆するもの
12 会社発展の推移や沿革を文書化
13 農林大臣賞や経産大臣賞、県知事賞などの受賞履歴
14 過去、新聞などマスコミの記事となったニューススクラップ

<ブランド>を構築しよう

 日本の人口は、2007年前後から継続的に減少するといわれています。また同時期、団塊の世代約700万人が現役をリタイア。マーケットは、現役世代からシニア(リタイア)世代へと本格的にシフトを始めます。その一方で、ネットショップを開設する企業は増え続け、競争はさらに激化します。留意したいのは、大手企業のようにマスメディアを使った宣伝で、薄利多売の商売をまねしないこと。同じ手法では、勝ち目はありません。目指すべきは、付加価値を付けた「ブランド化」。これには、上記一覧1~14いずれかのシナリオが必要です。

 独自ドメイン店では、常に念頭において戦略を練ってください。

著者プロフィール

名前 田嶋 節和 tajima[アットマーク]surfboard.co.jp
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社サーフボード
サイト http://www.surfboard.jp/

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