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「自分を愛しなさい」 イネス・リグロンかく語りき

2009年04月08日 19時30分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部 協力●谷分章優

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「想像力を働かせること」

イネス:私はファイナリストに「自分の感情をどのように表現するかがが大切」と教えています。日本人で驚きのリアクションというと「ああ!」「そうですか!」といった反応が多いんですが、それでは本当の気持ちがあまり伝わりません。ただリアクションするだけではなくて、自分の気持ちをどのように表すかがとても重要なんです。

美馬:この写真はイネスが本を出したとき、そのポスター用に2008年のファイナリストと一緒に撮影したものです。

 最初、カメラマンさんが撮影イメージを考えられてこられたのですが、イネスが「はいポーズ」という雰囲気でなくて、もっと本を買ってほしいと皆さんに思ってもらえるように「中から出た気持ちを表現したい」と提案したんです。それで1回1回シャッターを押すごとにイネスが「はっ」と指を差し、その方向をみんなで向いて自然なところを撮ろうという話になりました。

イネス日常の生活で、想像力を働かせることはとても重要なんです。例えば仕事の面接に行くときに、頭の中で「自分がスーパースターだ」と想像して面接に臨めば、自分に自信が持てて本当にそうした振る舞いができます。私も自分の人生の中で、そういう風にして成功したことがとても多くあります。想像力をフル活用してください。

 これはリッツ・カールトンでの撮影で、知花くららさんと同じ2006年のファイナリストたちが写っています。女性はただ美しいだけ、きれいなメイクができるだけでなくて、どのように自分の性格を表現するかがとても大切です。周りの人にどのような影響を与えるか──笑わせる、泣かせる、部屋に入った瞬間から自分の存在を周りの人に気付かせる、そういうことがミス・ユニバースのイメージだと思っています。

美馬:だから大会では、スピーチやウォーキングだけではなくて、アクションすることや、人とどういう風に接してダンスをするか、気持ちを表現できるかといったことが求められるんです。

 日本では「辛くても泣かずにこらえる」という風潮がありますが、イネスは「泣きたいんだったら泣けばいい、すべてが流されて悪いものが出て、いちから新しい自分でスタートできるんだから」って言ってくれます。自分の感情は絶対に中にしまっておかない、ちゃんと出して相手に伝えるということがとても重要だとイネスは常にアドバイスしてくれるんです。

イネス:これは2006年のオーディションの写真で、この日は300人くらいの人たちが来てました。写っているこの子たちの座り方だけで、誰が受かったかが分かります。前に身を乗り出してリラックスしている子たちは受かっていて、ちょっと身を引いて緊張している子は多分受かっていないと思います。座り方ひとつで送るメッセージがとても違うんです。

 今年はミス・ユニバース・ジャパンに4000人くらいの応募がありました。その4000人から選ばれた400人に東京と大阪で会っています。選ばれた400人は、書類を見たときに私に印象を与えた人たちですね。

 私は写真でも全体的に美しいことが好きなので、細かいところにも目が行きます。「ミス・ユニバースになりたい」と送られてくる写真の中には、とてもきれいでかわいいポーズを取っていても、背景にゴミがあったり、汚いカーテンが写っていることがあります。そうした人はすぐ却下されてしまいますので、自分の写真を送るときは、必ず周囲や背景をチェックして完璧にしておきましょう。何か証明写真を送る場合でも、自分らしい写真をもう1枚添えて出すのもいいかもしれません。

 一番大切なことは「笑顔」だと思います。笑顔があるだけで、ほんとに印象は違います。だから常に笑って笑顔を見せてください。

 歯医者にお金をかけましょう。あなたたちはバッグにお金をかけるんじゃなくて、歯医者に行って歯をきれいにして、美しい笑顔を作りましょう。そうすればよりいい仕事がもらえて、高いバッグが買えるでしょ。だから「まずは歯から直しましょう」とみんなにアドバイスしています。自分の歯に自信を持てれば、笑顔も難しくないですよ。

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