やっぱり難しいよ、おい!
左のデッキA、右のデッキB、どちらの音をヘッドホンでモニターするかは、メイン画面の「CUE」ボタンで決定する。オフになっているほうの音がスピーカーへの出力、オンになっているほうがヘッドホンへの出力になる(図4)。そして、DJはスピーカーからの出力とヘッドホンからの出力を両方聞きながらBPMを合わせたり、リリースのタイミングを計ったりするのだが、これは、ヘッドホンを片耳だけをずらして音を聞き比べたり、ヘッドホンからの出力に少しだけスピーカーからの音を混ぜて聞き比べる方法がある。後者の場合は、TRAKTOR DJ STUDIOのメイン画面右下にあるツマミで出力のバランスを調整可能だ。「CUE」側いっぱいにつまみを回せばモニターしているデッキの音だけになり、「PGM」側いっぱいにつまみを回せばスピーカーから出ている音だけになる(図5)。
【図4】ヘッドホンでどちらのデッキの音をモニターするかは、「TRACTOR DJ STUDIO 2.5」のメイン画面のほぼ中央にある「CUE」ボタンで指定する |
【図5】「TRACTOR DJ STUDIO 2.5」のメイン画面の右下にある、ヘッドホンからの出力を設定するツマミ。プレー中、ここはかなり頻繁にいじります |
【図6】「SET」ボタンでポイントを打って、その下の「CUE」ボタンを押しながらリリースのタイミングまで待機する。放すタイミングは相当の慣れが必要 |
そしていよいよ曲をつなぐわけだが、これがなかなか難しい……。アナログレコードを使ったDJの場合も、スリップマットの上でレコードをシコシコ滑らせながら、ドンピシャのタイミングでレコードをリリースしなければらない。このとき、リリースのタイミングがちょっとでも早かったり遅かったりすると、せっかくBPMを合わせたのに、その苦労が水の泡になってしまう。TRAKTOR DJ STUDIOの場合も、頭出しをしたい部分に「SET」ボタンでポイントを打って(図6)、「よしっ!」というタイミングでクリックを解除する(“押す”んじゃなくて、“放す”ね)。この「せ~の、どんっ!」というコツがなかなかつかめないのだ。ターンテーブル同様、練習に練習を積み重ねる以外にないだろう。
次回は
PowerBook G4 17inchをDJミキサー「PMC-07 Pro」に接続し、ターンテーブル×2台と「TRAKTOR DJ STUDIO 2.5」でプレーしてみたいと思います。