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NVIDIA、ノートパソコン向けGPU『GeForce Go 6600』を発表――ハイパフォーマンスと低消費電力を兼ね備えるメインストリームノート向けGPU

2005年02月21日 21時39分更新

文● 編集部 小西利明

MXMモジュール上に搭載された『GeForce Go 6600』のサンプル。モジュール自体は“MXM-II”と呼ばれるサイズのもの GeForce Go 6600のイメージ写真。18W程度の消費電力で、『3DMark03』のスコアは5500に達する
MXMモジュール上に搭載された『GeForce Go 6600』のサンプル。モジュール自体は“MXM-II”と呼ばれるサイズのものGeForce Go 6600のイメージ写真。18W程度の消費電力で、『3DMark03』のスコアは5500に達する

エヌビディア(株)(以下NVIDIA)は21日、都内にて記者説明会を開催し、ノートパソコン向けDirectX 9世代GPU(Graphics Processing Unit)『GeForce Go 6600』を発表した。パフォーマンス/消費電力比の高さを武器に、薄型軽量ノートも含めたメインストリームノートでの採用を狙う。

GeForce Go 6200を採用するソニー(株)の『VAIO type F』を手にする米NVIDIA社モバイルコンピューティングソリューションズ ジェネラル・マネージャのロブ・チョンガー氏
GeForce Go 6200を採用するソニー(株)の『VAIO type F』を手にする米NVIDIA社モバイルコンピューティングソリューションズ ジェネラル・マネージャのロブ・チョンガー氏

GeForce Go 6600はコード名“NV43M”と呼ばれていたGPUで、すでに発表済みのノート向けハイエンドGPU『GeForce Go 6800』と、ノート向けローエンドGPU『GeForce Go 6200 with TurboCache』の中間に位置する製品だ。コアアーキテクチャーはデスクトップパソコン用の『GeForce 6600』(コード名“NV43”)と同様で、DirectX 9のシェーダーモデル3.0に対応するコア、プログラマブルなビデオプロセッサー“PureVideo”、128bitのメモリーインターフェース(DDR2またはGDDR3対応)などを備える。コアクロックは最高450MHz。ピクセルパイプ数は公表されていないが、GeForce 6600と同様の8ピクセルパイプと予想される。チップセットとの接続はPCI Express x16を用いる。GeForce Go 6600はすでにシャープ(株)の『PC-AL3DH』で採用されているほか、(株)東芝が米国で販売している『Tecra M3』などにも採用されている。

米NVIDIA社モバイルコンピューティングソリューションズ ジェネラル・マネージャのロブ・チョンガー(Rob Csongor)氏はGeForce Go 6600の特徴について、消費電力に対する性能向上の高さを挙げた。デスクトップパソコン向けGPUでは“電気喰い”で名高いGeForce 6x00シリーズだが、熱設計や消費電力の制約が厳しいノートパソコンでは、消費電力を一定の範囲に制約しながら、パフォーマンスを向上させることが重視される。同社が公開した資料によると、GeForce Go 6600はチップ自体のTDP(熱設計消費電力)が最大15.5W、メモリーを含めた最大消費電力が18W程度。消費電力面では前世代の『GeForce FX Go5600』や『GeForce FX Go5700』と同程度でありながら、代表的な3Dグラフィックスベンチマークテストである『3DMark03』のスコアは、2倍以上の5000~7200へと大幅な向上を実現しているという。ライバルのカナダATIテクノロジーズ社(以下ATI)製のノート向けGPU『MOBILITY RADEON X600』搭載のノートパソコンと比べても、倍近いスコアを記録したとしている。同社ではGeForce Go 6600を、“Thin&Light(薄型軽量)”ノートも含む、メインストリームノート向けGPUと位置づけている。



GeForce Go 6600と前世代の同セグメントGPUに当たるGeForce FX Go5600の機能・消費電力比較表(NVIDIAの資料より抜粋) 同社のノートパソコン向けGPUの、TDPやパフォーマンスの比較表。表中の“Go 6600-U”、“Go 6800-U”はまだ未発表の製品
GeForce Go 6600と前世代の同セグメントGPUに当たるGeForce FX Go5600の機能・消費電力比較表(NVIDIAの資料より抜粋)同社のノートパソコン向けGPUの、TDPやパフォーマンスの比較表。表中の“Go 6600-U”、“Go 6800-U”はまだ未発表の製品
NVIDIAが公開したベンチマーク比較表。ATIのMOBILITY RADEON X600を搭載したノートに比べて、GeForce Go 6600搭載のノートは2倍近いスコアを記録したとする GeForce Go 6シリーズで最新の3Dゲーム『Half-Life2』を実行した際のフレームレート比較。GeForce Go 6600搭載ノートで行なわれたデモでも、高品質な3D映像をスムーズに動かして見せた
NVIDIAが公開したベンチマーク比較表。ATIのMOBILITY RADEON X600を搭載したノートに比べて、GeForce Go 6600搭載のノートは2倍近いスコアを記録したとするGeForce Go 6シリーズで最新の3Dゲーム『Half-Life2』を実行した際のフレームレート比較。GeForce Go 6600搭載ノートで行なわれたデモでも、高品質な3D映像をスムーズに動かして見せた

ATIのMXMモジュール!?
未発表の『GeForce Go 6800 Ultra』などサプライズも

発表会の冒頭では、未発表のノートパソコン向けハイエンド『GeForce Go 6800 Ultra』の投入予定についても言及された。24日に発表予定というこのGPUを搭載するマシンでは、3DMark03のスコアが1万2000を超え、「世界の98%のデスクトップパソコンより高速」(チョンガー氏)だと言う。しかし前掲の性能/TDP比較表で見ると、GeForce Go 6800 UltraはGPU自体のTDPが最大47.6W、メモリーを含めた全体のTDPでは最大66.1Wにもなるという。ノートパソコン向けGPUとは思えない凄まじさだ。昨年11月に発表済みのGeForce Go 6800でさえ、搭載する製品はほとんどない(国内メーカーの製品にはない)現状を考えると、はたしてどの程度の採用が見込めるのか、いささか疑問に思えるほどだ。

未発表のGeForce Go 6800 Ultraのベンチマークスコアは、ほとんどのデスクトップも上回るとする。しかし消費電力も驚くほど高い
未発表のGeForce Go 6800 Ultraのベンチマークスコアは、ほとんどのデスクトップも上回るとする。しかし消費電力も驚くほど高い

一方で、同社が開発・公開したノートパソコン向けグラフィックスカードインターフェース規格“MXM”(Mobile PCI-Express Module)については、インテル(株)からPCI Expressに対応するノートパソコン向けチップセット“Intel 915GM”が発表されたこともあって、30以上のMXMプラットフォームが設計されていると、好調に推移しつつあることをアピールした。さらにチョンガー氏は、対抗する規格“AXIOM”を作ったライバルATIまでもが、MXM対応品を顧客企業に提供していると爆弾発言。ATIのGPU(種類は不明)が載ったMXMカードの写真まで公開して見せた。

GeForce Go 6シリーズのラインナップと、展示されたチップおよびMXM対応カードのサンプル
ATIが密かに顧客企業に提供しているという、ATI GPUを載せたMXMカード。写真から推測するに、MXM-III(82×100mm)のカードのようだ
ATIが密かに顧客企業に提供しているという、ATI GPUを載せたMXMカード。写真から推測するに、MXM-III(82×100mm)のカードのようだ

ATIはMXMの採用について公式にはコメントしていないが、MXMの仕様は公開されており、ATIであってもロイヤリティーなしで利用できる規格である。ATI製GPUにしか使えないAXIOMよりは、(規格上は)ATI製GPUでもNVIDIA製GPUでも利用できるMXMの方が、ノートパソコンメーカーとしては利点が多いとも言えるわけで、顧客企業が要望するならば、ATIと言えどもMXMを採用する可能性はあるだろう。

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