米MontaVista Software社は14日、Linuxのリアルタイム応答性を向上するオープンソースプロジェクトについて発表した。このプロジェクトは、モンタビスタの技術革新におけるこれまでの成果と、リアルタイム性向上への寄与に基づいて実施される。リアルタイム性の向上の例としては、2.6 Linuxカーネルで取り込まれたプリエンプタブルカーネル技術、Linuxで最初の固定オーバーヘッドリアルタイムスケジューラ(後に設計上の属性がO(1)スケジューラに取り入れられる、Linux用ハイレゾリューション タイマ管理などが挙げられる。
プロジェクトでは、技術的なゴールとして以下を目指す
- ・アプリケーションやシステムの設計者が、割り込みハンドリングに優先的なレスポンスを確実に与えることを可能にする
- ・カーネルのクリティカル セクションが保護するデータへのアクセスを管理するプライオリテイ インヘリタンス ミューテックの利用
- ・すべてのカーネル サブシステムで、優先権の管理機能を提供