- Alpha ROMでプロテクトされたCDも仮想化できる。
- また、CDDBに対応したので、仮想ドライブ上でもアルバム名が扱える。
- 前のバージョンからだが、isoやimgなどのディスクイメージをマウントできるものの、作成できる形式が独自の「fcd」に限定される。
●【仮想ドライブは~Zまでの範囲で増やせる】 仮想ドライブは、HDDや本物のCD/DVDドライブ、ネットワークドライブに割り当てているぶんを除いた、Cドライブ~Zドライブの範囲で割り当てできる。20のドライブにそれぞれ別のイメージをマウントして利用することも可能だ。 |
CD/DVDドライブがないノートPCなどで、CD/DVDの使用を可能にする仮想ドライブソフト「CD革命/Virtual Pro Ver.8」が発売された。仮想ドライブとは、CD/DVDをひとつのファイルに丸ごと格納し、本物のドライブのように、PC上で入れ替えて使うソフトのことだ。
CD革命/Virtual Pro Ver.8の基本機能は、前バージョンまでとほぼ同じだ。仮想CD/DVDの構築(fcd形式)、オリジナルの仮想CD/DVDの作成、仮想ドライブによるディスクのマウント、そしてCD/DVDへの書き戻しができる。普通のCDライティングソフトで作成したイメージ(isoやimg形式)のマウントや、fcd形式へのコンバートも可能だ。
●【オリジナルのCDが簡単に作れる】 CD革命/Virtual Pro版にはライティングエンジンが付いており、仮想化したCD/DVDを書き戻す機能もある。CD革命/Virtual上でオリジナルの仮想CDを作成すれば、普通のライティングソフトと同じようにCDを作成できる。 |
最新版の長所は、プロテクトCDへの対応強化だ。最近は違法コピーを防ぐため、プロテクトをかけた市販CD/DVDが増えている。販売元にすれば当然の対応だが、ユーザーにとっては、破損などの事態を考えると好ましくない。Ver.8では、最強クラスのプロテクトといわれる「Alpha ROM」のほか、TAGES、SecuROMなどのプロテクトに対応した(ただし、仮想化のみ)。CCCD楽曲CDの場合は、RAWモードで仮想CDを構築すれば、最初のトラック(ファイル)と、それ以降のトラック(楽曲)がどちらも見える状態で利用できる。
●【各種プロテクトに対応した仮想化オプション】 Alpha ROMは、データのアドレス割り振りを重複させることで、正常な読み込みを妨げるプロテクトだ。CD革命/Virtualでは、逆から読み込みし直す(アドレスの再割り当てを行う)ことで、Alpha ROMの仮想化を可能にした。ただし、仮想化に使うドライブが対応していることが条件になるうえ、CD-Rに書き戻すことはできない。 |
また、細かい点だが、CDDBにも対応した。仮想化した楽曲CDをアルバム名/曲名で表示できるので、再生もオリジナルの仮想CD作成のときにもわかりやすい。
なお、仮想化の対応ドライブリストやアップデータを入手するには、必ずユーザー登録が必要になる。
CD革命/Virtual Pro Ver.8の主なスペック | |
製品名 | CD革命/Virtual Pro Ver.8 |
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対応OS | Windows Me/2000/XP |
メモリ | 64MB以上 |
HDD | 30MB以上(ただし、仮想化したCD-ROMを収納するHDD容量が別途必要) |
必要ソフト | Windows Media Player 9以上 |