日立、デスクトップおよびノートパソコン“Prius”の新モデルを発表――新コンセプトのノートをラインナップに追加

“Prius Deck J”『DS79J2』		“Prius Deck J”『DS37J』		“Prius Deck J”『DS75J/DS73J/DS71J』

同社デスクトップパソコンの上位モデルとなる“Prius Deck J”シリーズは、動画・静止画・音楽を自由自在に“見る”“録る”“残す”“創る”ことが可能な“エンターテインメントステーション”をコンセプトとする。1モデルを除く全製品が2番組同時視聴(付属ディスプレーのTV機能＋内蔵TVチューナーカード)または2番組同時録画(内蔵TVチューナーカード×2)が可能な“ダブルチューナコンセプト”を採用し、同社の液晶テレビ“Wooo”シリーズとのコラボレーションモデルもラインナップされる。また、最上位モデルとなる『DS79J2』では、OSにWindows XP Media Center Edition 2004が採用されている。

ラインナップは全6製品でスペックの概要は以下のとおり。

『DS79J2』

HTテクノロジ対応Pentium 4-3.20EGHz/メモリー 512MB/HDD 320GB/ATI MOBILITY RADEON 9600SE/高画質TVチューナー/Windows XP Media Center Edition 2004/Microsoft Office Personal Edition 2003/23インチワイド液晶テレビ『Wooo』付属

『DS77J』

HTテクノロジ対応Pentium 4-2.80CGHz/メモリー 512MB/HDD 160GB/TVチューナー/Windows XP Home Edition SP1a/Microsoft Office Personal Edition 2003/テレビ視聴・録画ソフト『Prius Navistation2』/23インチワイド液晶テレビ『Wooo』付属

『DS37J』

Celeron-2.60GHz/メモリー 256MB/HDD 160GB/TVチューナー/Windows XP Home Edition SP1a/Microsoft Office Personal Edition 2003/テレビ視聴・録画ソフト『Prius Navistation2』/20インチワイド液晶テレビ『Wooo』付属

『DS75J』

HTテクノロジ対応Pentium 4-3EGHz/メモリー 512MB/HDD 200GB/ATI MOBILITY RADEON 9600SE/高画質TVチューナー＋TVチューナー/Windows XP Home Edition SP1a/Microsoft Office Personal Edition 2003/テレビ視聴・録画ソフト『Prius Navistation2』/17インチワイド液晶ディスプレー付属

『DS73J』

HTテクノロジ対応Pentium 4-3EGHz/メモリー 512MB/HDD 160GB/高画質TVチューナー＋TVチューナー/Windows XP Home Edition SP1a/Microsoft Office Personal Edition 2003/テレビ視聴・録画ソフト『Prius Navistation2』/17インチワイド液晶ディスプレー付属

『DS71J』

HTテクノロジ対応Pentium 4-2.80CGHz/メモリー 512MB/HDD 160GB/TVチューナー/Windows XP Home Edition SP1a/Microsoft Office Personal Edition 2003/テレビ視聴・録画ソフト『Prius Navistation2』/17インチワイド液晶ディスプレー付属

チップセットは、『DS79J2』『DS75J』がIntel 865PE、『DS77J』『DS73J』『DS71J』がIntel 865GV、『DS37J』がIntel 845GV、グラフィックス機能はATI MOBILITY RADEON 9600SEを搭載する『DS79J2』『DS75J』以外はすべてチップセット内蔵機能を使用。全モデルとも共通してDVD-MULTIプラスドライブを搭載し、記録/再生速度は、DVD-RAMが記録/再生とも3倍速、DVD±Rは記録/再生ともに8倍速、DVD±RWは記録4倍速/再生8倍速、DVD-ROM再生は12倍速、CD-R記録は24倍速、CD-RW記録は16倍速、CD再生は32倍速。

通信機能は10/100/1000BASE-T対応EthernetとV.90準拠の56kbpsモデム。インターフェースはUSB 2.0×6、IEEE 1394×2、ディスプレー出力としてミニD-Sub15ピン(アナログRGB)とDVI-D(デジタル)が各1、音声入力×2(ステレオピンジャック、ステレオミニジャック、)、音声出力(ステレオミニジャック)、光デジタルオーディオ出力(丸形、ヘッドフォンと兼用)、マイク(モノラルミニジャック)。拡張スロットはPCI×2(ダブルTVチューナーカード搭載モデルは空き0)、PCカード(Type II×2またはTypeIII×1、CardBus対応)、SDメモリーカードスロット、メモリースティックスロット。

本体に内蔵されるTVチューナーカードは、ノイズを抑え鮮明な画像を再現する“3次元Y/C分離”と、ゴーストによる画質低下を防ぐ“ゴーストリデューサー”といった高画質化機能を搭載する高画質TVチューナーと、これらを持たないTVチューナーカードの2種類が用意され、ダブルTVチューナーカードモデルはそれぞれ1枚ずつ、1枚のみ搭載のモデルはいずれかを内蔵する。いずれのカードともにハードウェアMPEG-2リアルタイムエンコーダーを搭載。ダブルTVチューナーカードモデルでは、2番組同時録画と別々の番組の同時視聴/録画が可能となるが、視聴/通常録画/予約録画は高画質TVチューナーカードを優先して使用(例：予約録画には高画質TVチューナーを、予約録画中の裏番組視聴にはTVチューナーを使用)、予約が重なった場合には開始時間の早いものが高画質TVチューナー、遅いほうがTVチューナーを使用する、というルールに従って動作する。

TVチューナーカードの映像/音声入出力端子は、S-VIDEO入力×1、S-VIDEO出力×1、コンポジットビデオ入力×1、アンテナ入力×1、音声入力(ステレオピンジャック)×1。ダブルTVチューナーカード搭載モデルのカードは、いずれのカードともこれらの端子を装備する。テレビ視聴/録画には、『DS79J2』はWindows XP Media Center Edition 2004標準のテレビ/ビデオ機能を、それ以外のモデルでは同社製の『Prius Navistation2』を使用し、録画時の画質は、『DS79J2』が最高品質/高品質/標準/長時間の4段階(解像度、ビットレートは非公開)、それ以外のモデルは高画質(720×480ドット/8Mbpsまたは7Mbps)/標準画質(720×480ドット/4Mbpsまたは3.5Mbps)/長時間画質(720×480ドット/3Mbpsまたは2Mbps)の6段階。民生用DVDプレーヤーで再生可能な形式でDVD-RAMまたはDVD-RWメディアに直接録画する“リアルタイム・メディア録画”を装備する。

付属ディスプレーは、『DS79J2』『DS77J』『DS37J』に付属するパソコン用の映像入力端子(アナログRGB)を持つ液晶テレビ『Wooo』と、『DS75J』『DS73J』『DS71J』に付属する17インチワイド液晶ディスプレーの2系統。

液晶テレビ『Wooo』は、春モデルでは液晶パネルサイズが20インチワイドの製品のみがラインナップされていたが、今回はシリーズ中上位モデルとなる『DS79J2』『DS77J』では新たに23インチワイドの製品が付属するようになった。いずれも表示解像度は1280×768ドット、輝度は約450cd/m²、コントラスト比は400：1、視野角は水平垂直ともに170度。インターフェースはミニD-Sub15ピン(アナログRGB入力)、音声入力×4、コンポジットビデオ入力×3、S-Video入力×2、D4映像入力×2、ヘッドフォン出力×1。専用リモコンが付属する。

17インチワイド液晶ディスプレーは、同社独自の“スーパーピュアカラー液晶”パネルを採用したもの。表示解像度は1280×768ドット、輝度は約350cd/m²、コントラスト比は400：1、視野角は水平垂直ともに170度。インターフェースは、DVI-D×1、音声入力×1、USB 1.1×3(うちひとつはアップストリーム用)。

付属ソフトは、オフィスソフト『Microsoft Office Personal Edition 2003』、テレビ視聴/録画ソフト『Prius Navistation2』(『DS79J2』を除く)のほか、DVD-Video作成/DV編集ソフト『WinDVD Creatior2 Platinmu for HITACHI』(『DS79J2』を除く)または『MyDVD』(『DS79J2』のみ)や、データCD/DVDおよび音楽CD作成ソフト『Drag'n Drop CD＋DVD 3.5 for HITACHI』、画像編集ソフト『デジカメNinja2003 for HITACHI』、ホームページ作成ソフト『ホームページNinja2003 for HITACHI』、はがき作成ソフト『筆ぐるめ Ver.11 for HITACHI』など。

価格はすべてオープンプライスで、編集部による予想実売価格は『DS79J2』が42万円前後、『DS77J』が34万円前後、『DS37J』が30万5000円前後、『DS75J』が29万5000円前後、『DS73J』が26万5000円前後、『DS71J』が24万5000円前後。

“Prius Air J”シリーズ

“Prius Air J”シリーズは、エントリー向けのテレビ/ビデオ機能搭載デスクトップパソコンで、“ユーザーの生活を便利にするステーショナリーツール”という位置付け。ラインナップは、CPUにPentium 4-2.80GHzを採用した『AR53J』と、Celeron-2.50GHz搭載の『AR33J』の2製品。

両モデル共に、メモリーは256MB、HDDは160GB、チップセットはIntel 845GV(グラフィックス機能内蔵)。光ディスクドライブはいずれもDVD-MULTIプラスドライブで、記録/再生速度は、DVD-RAMが記録/再生とも3倍速、DVD±Rは記録/再生ともに8倍速、DVD±RWは記録4倍速/再生8倍速、DVD-ROM再生は12倍速、CD-R記録は24倍速、CD-RW記録は16倍速、CD再生は32倍速。

通信機能は10/100BASE-TX対応EthernetとV.90準拠の56kbpsモデム。インターフェースはUSB 2.0×6、IEEE 1394×2、ディスプレー出力としてミニD-Sub15ピン(アナログRGB)とDVI-D(デジタル)が各1、音声入力×2(ステレオピンジャック、ステレオミニジャック、)、音声出力(ステレオミニジャック)、光デジタルオーディオ出力(丸形、ヘッドフォンと兼用)、マイク(モノラルミニジャック)。拡張スロットはPCI×2(ダブルTVチューナーカード搭載モデルは空き0)、PCカード(Type II×2またはTypeIII×1、CardBus対応)、SDメモリーカードスロット、メモリースティックスロット。

テレビ視聴・録画機能としては、ハードウェアMPEG-2リアルタイムエンコーダーを搭載したTVチューナーカードを装備し、テレビ視聴・録画ソフトには同社オリジナルの『PriusAir View』を用いる。録画画質は高画質(720×480ドット/8Mbpsまたは7Mbps)/標準画質(720×480ドット/4Mbpsまたは3.5Mbps)/長時間画質(720×480ドット/3Mbpsまたは2Mbps)の6段階。同ソフトでは、民生用DVDプレーヤーで再生可能な形式でDVD-RAMまたはDVD-RWメディアに直接録画する“リアルタイム・メディア録画”、未再生な録画番組を『PriusAir View』のトップ画面に表示することなどが可能。

付属ディスプレーは、17インチの“ピュアカラー液晶”ディスプレー。表示解像度は1280×1024ドット、輝度は約300cd/m²、コントラスト比は450：1、視野角は水平140度、垂直130度。インターフェースはミニD-Sub15ピン(アナログRGB)、音声入力。

OSはWindows XP Home Edition SP1、付属ソフトは、オフィスソフト『Microsoft Office Personal Edition 2003』、テレビ視聴/録画ソフト『PriusAir Vuew』、DVD-Video作成/DV編集ソフト『WinDVD Creatior2 Platinmu for HITACHI』、データCD/DVDおよび音楽CD作成ソフト『Drag'n Drop CD＋DVD 3.5 for HITACHI』、画像編集ソフト『デジカメNinja2003 for HITACHI』、ホームページ作成ソフト『ホームページNinja2003 for HITACHI』、はがき作成ソフト『筆ぐるめ Ver.11 for HITACHI』など。

価格は両モデルともオープンプライスで、編集部による予想実売価格は『AR53J』が21万円前後、『AR33J』が19万円前後。

デスクトップ両シリーズに共通の特徴として、テレビ視聴・録画ソフト『Prius Navistation2』『PriusAir View』に特定のキーワードやジャンル、出演者といった情報を含む番組をまとめて録画するも“キーワード録画”機能が追加されたほか、Windowsを起動することなく、素早くテレビ視聴やCD/DVD再生ができる“インスタントON”機能が装備されている。“インスタントON”を利用する場合は、パソコンの電源はリモコンからONにし、以降の操作はすべてリモコンで行なう。なお、両機能は“Prius Deck J”シリーズの『DS79J2』を除く全デスクトップ製品に搭載される。