ハイエンドにふさわしい高性能
DVD MULTIプラスドライブも搭載
写真3 シャシーの構成。ライザーカードとPCカードスロットを提供するインターフェイスカードを一体化している。メモリソケットに1基の空きがある以外に拡張の余地はない。 |
基本性能の強化も目立つ。CPUには、ハイパースレッディングテクノロジに対応した3GHzのPentium 4を搭載。メモリは512MB、HDDも250GBという大容量を搭載しており、TVをたっぷりと録画できる。光ディスクドライブには、通常のDVDマルチドライブがサポートするDVD-RAM/R/RWに加えて、DVD+R/+RWの読み書きに対応するDVDマルチプラスドライブを採用。つまりはすべての記録型DVDに対応しており、再生機器に合わせて好きな記録方式が選べるのは便利だ。また、ビデオ機能が、これまでのチップセット内蔵から、ATI RADEON 9100を搭載したAGPカードで提供される点もポイントだ。決して最新のチップではないが、FinalFantasy XIに代表される3Dゲームも十分楽しめる性能をもつ。
ソフトウェアは、これまで同様、Microsoft Office XP Personalをはじめとして、ハードウェアを生かすAV関連ソフト、実用ソフトなどを豊富にプリインストールする。この春モデルから同社の全モデルに導入された「ソフトチョイスサービス」により、はがき作成や画像編集、ウイルス対策などといったいくつかのジャンルのソフトウェアは、それぞれ標準設定のソフト以外にも選択肢が用意されており、その中から好きなソフトを選んで使えるようになっている。今のところ選べるジャンルはそう多くはないが、使用するユーザーの立場に立ったこの試みは大いに評価したい。
基本性能の全般的な強化に加え、DVDマルチプラスドライブやダブルチューナを搭載するなど、ハイエンド機として、性能面、機能面での優位をはっきりと打ち出したモデルに仕上がった。実売価格は40万円強と高価だが、それだけの対価を払っただけの満足感は間違いなく得られる一台だ。
VALUESTAR T VT970/6Dの主なスペック | |
製品名 | VALUESTAR T VT970/6D |
---|---|
CPU | HT対応Pentium 4-3GHz |
チップセット | Intel 865G |
メモリ(最大) | PC2700対応DDR SDRAM 512MB(2GB) |
ビデオ | RADEON 9100(AGPカード) |
HDD | 250GB(UltraATA/100) |
FDD | オプション(USB接続外付け) |
光メディアドライブ | DVD MULTIプラスドライブ(DVD-RAM3倍速/DVD+RW2.4倍速/DVD+R4倍速/DVD-R4倍速/DVD-RW2倍速/CD-R24倍速/CD-RW12倍速/CD32倍速/DVD12倍速) |
TVチューナー | 地上波、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送 |
TV録画機能 | ハードウェアMPEG-2リアルタイムエンコーダ |
ビデオ入力 | S-VIDEO×1、コンポジット×1 |
ビデオ出力 | S-VIDEO・コンポジット共用端子×1 |
録画時間(地上波) | 高画質モード:約61時間30分 標準画質:約119時間50分 長時間録画モード:約228時間 |
録画時間(デジタル) | デジタルハイビジョン最長:約18時間40分 デジタル標準放送最長:約37時間30分 ラジオ・データ放送最長:約205時間10分 |
スロット | PCI×2、AGP×1、PCカード(TypeII×2またはTypeIII×1、CardBus対応)、SDメモリーカード、メモリースティック |
ドライブベイ | 5インチ×1(空きなし)、3.5インチ(HDD内蔵用)×2(空き1) |
I/O | USB 2.0×8(本体側×5、液晶モニタ側×3)、IEEE1394×2、パラレル、DVI-I、PS/2×2、S/PDIF、TVアンテナ入力 |
通信 | 10/100/1000BASE-T、56kbpsモデム(K56flex、V.90) |
サイズ(W×D×H) | 115×373×382mm 200×373×382mm(スタビライザ設置時) |
重量 | 約11kg |
OS | Windows XP Home Edition SP1 |
モニタ | 17.5インチワイドXGA表示(1280×768ドット)液晶モニタ(デジタル接続、SoundVu対応) |